不動産担保ローンを利用している場合、できれば早く返済してしまいたい、繰り上げ返済をして金利分を節約したいと考えることがありますね。不動産担保ローンの場合、繰り上げ返済には利用しているローン会社によって繰り上げ返済の方法や条件が異なりますので、繰り上げ返済をする際には注意も必要です。ここでは、繰り上げ返済をする方法や繰り上げ返済をするときに聞く用語についてわかりやすく解説します。
不動産担保ローンの繰り上げ返済とは？
不動産担保ローンの繰り上げ返済とは、月々の返済額とは別に元金（借り入れたお金）の一部（または全額）を前倒しで返済することをいいます。元金を返済することで本来であれば元金にかかるはずだった利子を支払わずに済みますので、返済額を減らす効果があります。
繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型の2つの種類がある
繰り上げ返済には、期間短縮型と返済額軽減型があります。期間短縮型は、繰り上げ返済を行っても月々の返済額は変わりませんが、繰り上げ返済をしたことで借入金額を減らすことができるので、その分返済期間を短縮することができます。返済額軽減型は、返済期間を変えずに繰り上げ返済によって借入金額を減らし、月々の返済額を軽減することができます。
元利均等返済と元金均等返済の違い
繰り上げ返済によって利息分を節約する場合、返済方法によってどれくらいの金利が節約できるかが異なってきます。ローンなどの返済をする場合、元利均等返済（がんりきんとうへんさい）と元金均等返済（がんきんきんとうへんさい）という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。ですが、言葉はなんとなく知っていても違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。元利均等返済と元金均等返済の違いについて、わかりやすく解説します。
一般的にローンなどの返済は元利均等返済を利用している人が多いです。元利均等返済とは、元金に利息を足した金額を返済期間中均等に同じ金額で返済していく方法です。元利均等返済のメリットは、支払いはじめの金額と支払い終わりの返済額に違いがないので、返済計画が立てやすく、返済の負担が集中してしまうこともありません。元利均等返済のデメリットは、元金均等返済と比較して、利子を含めた返済総額が多くなってしまうことです。
元金均等返済の場合は、元金を返済期間で割り、元金に応じた利息が計算されて返済していく方法です。元金部分が均等に返済されていくので、返済が進むと金利を節約することができるので、返済が進むと月々の返済額を減らすことができます。元金均等返済のメリットは、元利均等返済に比べて返済額が少なくて済むことと、返済が進むと月々の返済額を減らすことができることです。しかし、返済当初の元金の額が大きいので、返済額が多くなってしまうというデメリットがあります。
不動産担保ローンの返済は、元利返済方式で返済することもできますし、元金均等方式で返済することもできます。返済方式によってどれくらいの金利を節約できるかが変わりますので、繰り上げ返済をする前にどちらを利用しているか確認しておきましょう。
不動産担保ローンの繰り上げ返済をする方法
繰り上げ返済をする方法や条件は、利用しているローン会社によって異なります。繰り上げ返済をする場合に手数料が必要になるローン会社もありますが、繰り上げ返済額に関係なく手数料がかからないローン会社もあります。また、繰り上げ返済を行う場合は、事前に連絡が必要な場合もあります。繰り上げ返済を希望する場合は、利用しているローン会社の繰り上げ返済の条件や、繰り上げ返済をする方法を確認してから行うようにしましょう。
不動産担保ローンの繰り上げ返済の注意点
不動産担保ローンの繰り上げ返済をするメリットは、返済期間を短くしたり、月々の返済額を減らせたりできることです。一般的に繰り上げ返済は、借り入れた時期に近ければ近いほど金利を節約することができます。ただし、生活の状態に合わせて繰り上げ返済をしなければ、生活費が足りなくなってしまうなどの弊害が出てしまうこともあります。また、利用しているローン会社によっては繰り上げ返済には手数料がかかる場合がありますので、繰り上げ返済の条件を確認してから行うことが大切です。
最後に
不動産担保ローンは、繰り上げ返済を行うことで金利が節約できるため、返済期間を短縮することや月々の返済を減額することができます。返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。一般的には元利均等返済を利用している人が多いですが、元利均等返済と元金均等返済では節約できる金利が変わりますので、どれくらいの金利が節約できるか計算したい場合は、どちらを利用しているか確認しておきましょう。また、不動産担保ローンの繰り上げ返済を行う方法や手数料は、利用しているローン会社によって異なります。繰り上げ返済を行う場合は、繰り上げ返済の条件や繰り上げ返済を行う方法を確認してから行うようにしましょう。
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