事業を継続するためには、資金を確保し続ける必要があります。しかし、手元に資金がないときに支払いの必要がある場合は、金融機関などから資金を調達しなければならないことがあります。借入金には長期借入金と短期借入金がありますが、この記事では短期借入金の1つである短期事業ローンについて解説します。
短期事業ローンとは
短期事業ローンとは事業を行っている法人を対象にしたローンで、返済期間が短く設定されているローンのことです。
短期事業ローンのメリットは、長期事業ローンと比較すると金利が低く設定されていることと比較的審査に通りやすいことがあげられます。
しかし、返済期限が３か月程度と短いローンもありますので返済期限までに必要な資金の調達ができなかった場合は、多額の借入金を一括返済しなければいけなくなってしまうリスクもあります。
短期事業ローンはどんな時に使える？
短期事業ローンは入金と支払いのタイミングが合わず、入金されるまでの期間の融資を受けたいという場合などに便利なローンです。支払日から入金予定日までの短期間だけ融資を受けたい場合や、仕入れを行いたいが資金が不足しているなどのケースで利用できます。
また、取引先からの入金が予定日よりも遅れてしまい、買掛先の支払い資金がショートしてしまった場合なども短期事業ローンを利用することができます。
短期事業ローンは、申込から融資が実行されるまでの期間が短く、数日後には融資を実行してもらえるローン会社もありますので、急に資金が必要になった場合などに便利なローンです。
不動産担保ローンは短期融資も可能？
不動産担保ローンは、資金使途が決められていないため短期融資にも利用することは可能です。
ただし、不動産担保ローンを短期融資として利用する場合、申込から融資実行までの期間が１ヶ月程度必要なケースもあるため、すぐに資金が必要な場合は注意も必要です。融資実行までに必要な期間や、融資条件はローン会社によって異なります。特にすぐに資金が必要な場合は、融資が実行されるまでにどれくらいの期間が必要になるのかを事前に確認してから利用するようにしましょう。
短期融資で不動産担保ローンを利用するメリット
短期融資で不動産担保ローンを利用する最大のメリットは、短期事業ローンよりも返済期間を長く設定できることです。
デメリットは、短期事業ローンと比較すると不動産担保ローンの方は審査が厳しい傾向がある点と、融資が実行されるまでの期間が長くなる可能性が高いことです。
早急に資金が必要なケースや融資の審査通過が難しいと思われる場合は、短期事業ローンを利用した方が良いケースもありますが、資金を準備するまでの時間に比較的ゆとりがある場合や審査に通る可能性が高い場合は、不動産担保ローンを利用した方が返済までの期間を長く設定できる分月々の返済の負担を減らすことができます。
例えば、売掛金の入金が遅れてしまったために買掛金の支払いがショートしてしまったケースなどの場合は、入金があればすぐに返済することが可能なのでどちらを利用しても特に大きな問題になることはありません。しかし、返済期限までに返済ができない可能性がある場合は、不動産担保ローンを利用した方がメリットあると言えます。
ただし、短期事業ローンを利用する場合も不動産担保ローンを利用して短期融資を受ける場合も、それぞれにメリットとデメリットがあります。メリットだけではなく、デメリットも理解した上で利用することが大切です。
不動産担保ローンを利用して短期融資を受ける場合はノンバンクがおすすめ
不動産担保ローンを利用して短期融資を受ける場合は、銀行系の会社を利用するよりもノンバンクの会社のローンがおすすめです。理由は、銀行系の会社は審査が厳しい傾向が高く、ノンバンクの場合は銀行と比較すると比較的審査が緩い傾向があるためです。
カードローンやビジネスローンは、申込から融資実行までの期間が短く、早ければ即日実行されるケースもありますが、金利が高めに設定されています。しかし、不動産担保ローンの場合は、ノンバンクの会社であってもカードローンやビジネスローンよりも金利が低く設定されていますので、不動産担保ローンを利用して短期融資を受ける場合はノンバンクの会社を検討してみることをおすすめします。
最後に
短期事業ローンは、なんらかのトラブルによって入金が遅れてしまったときや、支払いと入金のタイミングが合わなかった場合などに利用できる便利な商品ですが、返済期間が短いので注意も必要です。不動産担保ローンは、短期融資と比較すると審査が厳しい傾向がありますが、返済期間が長く設定することができるだけではなく、資金使途も限定されていないので必要な資金の入金日が確実ではない場合などに利用すると便利です。ただし、短期事業ローンを利用する場合も不動産担保ローンを短期融資に利用する場合もそれぞれにメリットとデメリットがあります。メリットだけではなく、デメリットも十分に理解した上で利用することが大切です。
