不動産の売却方法には、仲介と買取があります。
不動産を売ってすぐにでも資金化したいという場合、どちらの方法を選ぶべきかは慎重に検討する必要があるでしょう。
また、不動産担保ローンなら不動産を売らずに資金調達することが可能です。
この記事では、不動産を資金化したい方に向けて、不動産仲介と不動産買取、不動産担保ローンについて、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら解説します。
不動産仲介とは
不動産仲介とは、不動産会社に買主を見つけてもらい、第三者に不動産を売却するという売却方法です。
不動産仲介で不動産を売却する場合、不動産会社と媒介契約を締結することになります。
メリット
不動産仲介の1番のメリットは、不動産が高く売れることです。
仲介の場合、相場に近い金額で、できるだけ高く売ることを目指して販売活動を行います。
不動産仲介会社が買主との間に立って契約をサポートしてくれるため、条件の交渉や重要事項の説明などもスムーズに進めることができるでしょう。
デメリット
不動産仲介のデメリットとしては、仲介手数料がかかる点が挙げられます。
仲介手数料には、法律で決められた上限額があり、多くの不動産会社ではその金額を請求しています。
例えば、物件の金額が400万円を超える場合、仲介手数料の金額は「物件価格(税抜)×3%+6万円+消費税」です。
物件の売却価格が1,000万円(税抜)の場合、39万6千円(税込)の仲介手数料がかかります。
不動産買取とは
不動産買取とは、売りたい不動産物件を、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
すぐに買い取ってもらう「即時買取」と、一定期間仲介を行い、買主が見つからない場合にのみ買い取ってもらう「買取保証」の2つの方法があります。
メリット
不動産買取の1番のメリットは、資金化までのスピードが早いことです。
買主を探す必要がないため、最短1週間で契約が成立し、1ヶ月以内には売却代金を受け取れるケースもあります。
不動産会社が直接買い取るため、仲介手数料はかからず、見栄えをよくするためにハウスクリーニングを入れたり、リフォームを行ったりする必要もありません。
また、「築年数が古く修繕が必要」など仲介での売却が難しい物件も、不動産買取なら売却できる可能性があります。
デメリット
不動産買取のデメリットは、売却価格が低くなることです。
不動産買取の場合、仲介の売却価格のおよそ6割〜8割の金額で売却するケースになることが多いようです。
不動産買取会社は、買い取った物件をリフォームして売却するケースが多く、そのために必要な費用をあらかじめ差し引いて買い取っていると考えられます。
不動産仲介と買取はどっちがおすすめ?
不動産仲介と不動産買取にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、一概に「どちらがおすすめ」と言い切ることはできません。
【不動産仲介が向いている人】
● 売却を急いでいるわけではない
● できるだけ高い価格で売却したい
● 物件の魅力が高い(築年数が浅い、駅から近いなど)
【不動産買取が向いている人】
● できるだけ早く資金化したい
● 一定期間仲介での売却を試みたが、買主が見つからなかった
● 物件の魅力が低い(築年数が経過しているなど)
どちらを選ぶべきかは、ケースに応じて異なります。
不動産担保ローンとは
不動産担保ローンなら、不動産を売らずに資金を調達することができます。
不動産担保ローンのメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット
今住んでいる家を売却して資金化しようと考えている場合、不動産が売れた後、新たな住居を探さなければいけません。
しかし、不動産担保ローンなら、住んでいる家を売る必要はありません。
これまで通り住み続けながら、資金を調達することができます。
借入可能額に影響はあるものの、住宅ローン返済中の不動産も担保とすることは可能です。
デメリット
不動産担保ローンのデメリットとしては、契約の申し込みから融資の実行までに時間がかかる点が挙げられます。
融資が受けられるまでに1ヶ月程度の時間がかかるケースが多いため、資金化までのスピードとしては、不動産買取のほうが早いかもしれません。
また、何らかの理由で返済が滞ってしまった場合、担保とした不動産を失うリスクもあります。
最後に
資金調達を目的として、所有している不動産を売ろうと考えている方もいるでしょう。
不動産の売却方法には仲介と買取の2つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
どちらを選ぶべきかは慎重に検討する必要があるでしょう。
不動産担保ローンなら、不動産を売らずに担保にすることで、資金調達が可能です。
協和信用保証株式会社では、不動産担保ローンを専門的にご案内しております。
不動産担保ローンに関するご相談やご質問については、お気軽にお問い合わせください。