実家を査定する方法は？かかる費用や注意点、査定額が低い場合の対処法を紹介

相続や親の施設入居などのタイミングで、実家を売却される方も少なくありません。売却に向けた手続きの最初のステップが、査定の依頼です。

実家を売却するにあたって、「費用がかかるのではないか」「査定額が低かったらどうしたらいい？」とお悩みの方も多いでしょう。

この記事では、実家の査定にかかる費用や、査定を依頼する際の注意点、査定額が想定よりも低かった場合の対処法を紹介します。

実家の査定は無料で依頼できる

実家を査定する方法には、以下の2つがあります。

種類	概要
不動産鑑定	国家資格を有する不動産鑑定士に依頼する、有料の査定
無料査定	不動産会社に依頼する、無料の査定

有料の不道産鑑定が必要になるのは、遺産分割でトラブルが発生した場合など、評価額の公的な証明が求められるケースに限られます。

「実家にどのくらいの価値があるのか知りたい」場合には、不動産会社に売却を前提とした無料査定を依頼するのが一般的です。

実際に売却するかどうかは、査定額をみてから判断できるため、売却の意思を固めていなくても、不動産会社への査定依頼は可能です。

実家の査定を依頼する際の注意点

実家の査定を不動産会社に依頼する際には、あらかじめ以下の3つの注意点を理解しておきましょう。

1社だけで決めず、複数社に依頼する

正確な相場を知るためには、1社だけではなく、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。

他の不動産会社よりも明らかに高い査定額を提示してくる不動産会社があったとしても、安易に選ぶのは危険です。

このような会社は、専任媒介契約を取るために、わざと高い金額を提示している可能性があります。

実際には、売却活動開始後に値下げを勧められ、相場以下での売却を余儀なくされるケースも少なくありません。

査定額で売れるとは限らない

査定額は、あくまでも「これくらいの金額で売れるだろう」という目安に過ぎません。

実際の売却価格（成約価格）は、購入希望者の状況や市場の動きなどによって異なります。

売却には税金や諸費用がかかる

相続した実家を売却する場合、以下のような税金・諸費用がかかります。

• 相続税
• 登録免許税
• 所得税
• 印紙税
• 仲介手数料
• 司法書士手数料　など

希望通りの金額で売却できたとしても、税金や諸費用を差し引くと、最終的に手元に残る金額が想定より少なくなるケースもあるでしょう。

実家の査定額が予想よりも低かった場合の対処法

実家の査定額が予想よりも低かった場合の対処法は、売却の目的や資金調達の緊急度などによって異なります。

ここでは、状況に合った対処法を3つ紹介します。

焦らずに高値で売り出す

売却を急いでいない場合は、査定額よりも高い金額で売り出してみるのも1つの選択です。

市場価格の変動により、将来的に希望金額で売れる可能性もゼロではありません。

しかし、査定額以上の金額で売り出すと購入希望者からは「割高」ととらえられやすく、売却活動が長期化するリスクには注意しましょう。

信頼できる不動産会社に売却を依頼する

すぐにでも売却したい場合は、査定額での売却を開始するのがスムーズです。

ただし、査定額をわざと高めに設定している不動産会社や、担当者との相性が悪い不動産貸家を選ぶのは避けましょう。

適正な査定額で、誠実に売却活動を進めてくれる不動産会社を選ぶことが大切です。

不動産担保ローンを利用する

「どうしても売却したい」というわけではないのなら、実家をそのまま保有し、不動産担保ローンで資金調達をするという選択肢もあります。

不動産担保ローンは、保有する不動産を担保にまとまった金額を借り入れできるローン商品です。

返済が滞らない限り、担保として設定した不動産を手放す必要はありません。

「思い入れのある実家を資産として活用したい」という方におすすめの方法です。

売却を考えていない場合には不動産担保ローン会社に査定を依頼する方法も

初めから売却を考えていない場合は、不動産会社ではなく、初めから不動産担保ローン会社に実家の査定を依頼する、という選択肢もあります。

不動産担保ローン会社での査定は、売却を前提とした不動産会社の査定よりもスピーディーに済むことが多いため、短期間で資金を調達したい方にもおすすめです。

ただし、同一の不動産であっても、査定額は会社によって異なります。

そのため、不動産担保ローンを専門的に取り扱っており、不動産の担保評価が高い会社に依頼することが大切です。

もちろん、不動産担保ローン会社への査定依頼も、無料で行えます。

査定額が低い実家の活用には不動産担保ローンがおすすめ！

実家の査定については、無料で依頼できる不動産会社に相談するのが一般的です。

ただし、実家の築年数や立地、空き家期間などによっては、思うような査定結果が得られないケースも少なくありません。

査定額が思うより低かった場合や、思い入れのある実家をすぐに売却したくない場合は、売却して現金化するのではなく、「実家を有効活用して資金を調達する」という選択肢もあります。

売却せずに実家を保有しておけば、思い入れのある実家に住みながらゆっくり遺品整理をしたり、将来的に新しい家を建て替えて子どもや孫に渡したりと、ライフプランに合わせた柔軟な活用が可能です。

協和信用保証株式会社では、不動産担保ローンに特化した融資を提供しております。

ご実家を活用した資金調達についても、お気軽にご相談ください。

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