不動産担保ローン関連コラム

第二抵当権で不動産担保ローンを申し込むメリット・デメリットとは?

不動産担保ローンを含む各種融資において、融資を受けやすくする方法の一つとして、所有する土地や建物などの不動産を担保提供し、融資期間中、担保に設定した不動産の抵当権を貸し手に与えるという方法があります。不動産を担保に設定し抵当権を設定することで、万が一借金が返済できなくなってしまった場合、貸し手側が抵当権を設定した担保不動産を売却することができ、その売却益を残金返済に充てることができます。今回はこの抵当権の中でも、「第二抵当権」「2番抵当権」と呼ばれる抵当権について解説していきます。

第二抵当権・2番抵当権とは?

ネットなどの口コミや不動産担保ローン会社のホームページなどをチェックしながら不動産担保ローンの申し込みを検討されている方は、「第二抵当権(2番抵当権)」という言葉を目にする機会が多いかと思います。不動産担保ローン専門会社だけでなく、楽天銀行のようなネット系金融機関などでも「第二抵当権(2番抵当権)でも融資が可能」という言葉はよく使われています。この第二抵当権(2番抵当権)とはいったい何なのでしょうか。

所有する不動産を担保に融資を申し込む場合、担保提供する不動産に抵当権を設定することになります。第二抵当権(2番抵当権)とは、同じ不動産で2件目の融資を受ける場合に設定する抵当権のことをいいます。わかりやすい例としては、銀行などの金融機関から住宅ローン融資を受けて自宅を購入し、返済途中の状態、つまり銀行に抵当権が残っている状態で、この自宅を担保に別の融資を受けようとする場合などです。この時に設定する2番目の抵当権のことを「第二抵当権」「2番抵当権」と言います。

第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを申し込むメリットとは?

では、第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを申し込む場合のメリットとは何なのでしょうか。

最大のメリットは借り手側にあります。住宅ローンなどで既に抵当権を設定してしまっている不動産であっても、第二抵当権(2番抵当権)で新たな融資を申し込むことができるという点がメリットとなります。言い換えれば、所有する一つの不動産で二つの融資を同時に申し込むことができるということになります。

そして、住宅ローンの例で言えば、多くの場合が35年ローンかつ低金利でローンを組んでいるため、数ある融資の中でも借り手にとって都合の良い融資条件となっています。その良い融資条件を借り換えることなく残したまま、別に新たな融資を受けることができるという点も借り手にとってのメリットとなります。

第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを申し込むデメリットとは?

一方、第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを申し込む場合のデメリットはあるのでしょうか。

借り手にとってのデメリットとしては、金利が高くなりがちであるという点です。その理由としては、貸し手側のデメリットにあります。第二抵当権(2番抵当権)で融資をする場合、万が一返済不能となり、担保に設定している不動産を売却して返済に充てることになると、まずその返済は第一抵当権を持つ貸し手が優先されることとなります。その次に不動産の売却益に残金があれば第二抵当権(2番抵当権)を持つ貸し手に返済されるという順番になっています。

わかりやすい例で言うと、2,000万円の担保価値のある不動産に対して、第一抵当権に1,300万円、第二抵当権に1,000万が設定されていたとします。返済不能となり、担保不動産が売却され2,000万円の売却益が出ると、まず第一抵当権が実行され、1,300万円の返済に充てられます。そして残り700万円が第二抵当権が実行され、二番目の貸し手の返済に充てられます。つまりこの例で言うと、第二抵当権が設定されていた貸し手は300万円分の回収ができないということになります。

このように第二抵当権(2番抵当権)に設定された貸し手には、融資金額の全額を回収できないかもしれないリスク・デメリットがあるため、その分を高めに設定した金利で補っているというわけです。第二抵当権(2番抵当権)での融資は貸し手側にデメリットがあるため、大手銀行などでは第二抵当権(2番抵当権)での融資をすることは少なく、ネット系銀行や不動産担保ローン専門会社が主に扱う融資サービスとなっています。

まとめ

今回は、第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを申し込む際の、借り手側のメリット・デメリット、そして貸し手側に生まれるリスクやデメリットについて解説してきました。第二抵当権(2番抵当権)で不動産担保ローンを検討することは、基本的に借り手にとってはメリットの多い方法となります。第二抵当権による不動産担保ローンについて、より詳細な情報をご覧になられたい場合は、こちらをご参照ください。

https://kshc.jp/realestate-securedloan/

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