不動産担保ローン関連コラム

借地権付き建物はローンを組めないって本当?

借地権付き建物では、住宅ローンを組めないという話を耳にしたことがある方もいるでしょう。
借地権とは、土地を借りてその上に建物を立てる権利のことです。
建物の所有者は土地の所有権を持たないため、住宅ローンを組むのが難しいケースもあります。

この記事では、借地権付き建物でローンを組むのが難しい理由、ローンが組めない時の対処法について解説します。

借地権付き建物を担保に銀行でローンを組むのは難しい

借地権付き建物を担保に住宅ローンを組むのは、一般的に難しいとされています。

例えば、住宅ローンは土地と建物が一体になった不動産を購入・建築する際を想定したローンであり、特に銀行からは断られるケースが多いです。

ほかにも、借地権付き建物はさまざまな理由から、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

借地権付き建物でローンが組めない理由

借地権付き建物でローンが組めない理由には、主に以下の3つがあります。

担保価値が低いとみなされるから

借地権付き建物のオーナーは、土地の所有権を持ちません。
そのため、土地付きの一般的な建物と比較すると、借地権付き建物は担保価値が低いとみなされるケースが多いです。

担保価値が低いと、住宅ローンの審査に落ちたり、借り入れが可能額を引き下げられたりするリスクが高まります。

契約解除のリスクがあるから

建物の所有者による借地料の滞納などの理由で、借地権の契約そのものが解消されてしまうと、土地の上の建物を解体し、土地を地主に返還しなければなりません。
この場合、金融機関としては、担保を売却して残債を回収するのが難しくなります。

借地権付き建物には、このようなリスクがあるため、金融機関としては審査に慎重になってしまうのです。

地主の許可が必要になるから

借地権付き建物の場合、建物に抵当権を設定するために地主の承諾が必要になるケースが多いです。
法律上は、地主の許可がなくても抵当権の設定が可能ですが、ほとんどの金融機関では、地主の承諾を求められます。

地主から借地契約を解消されてしまうと担保の売却が難しくなるため、地主への承諾書に「契約解除事由が発生した場合には、一方的に契約を解除せず、金融機関に通知する」という条件を記載するのが一般的です。

地主によっては、抵当権の設定自体を嫌がる人もいるので、そうなるとますますローンを組むのが難しくなるでしょう。

借地権付き建物でローンが組めない時の対処法

借地権付き建物でローンの審査に落ちてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

借入金額を少なくする

頭金を多く入れるなどして、借り入れ金額を少なくするのも有効な手段の一つです。
借り入れ金額が少なくなれば、金融機関のリスクも減らすことができ、審査に通りやすくなります。
また、自己資金を増やすことで、返済能力があることをアピールすることにもつながるでしょう。

地主に協力を依頼する

金融機関によっては、抵当権の設定についての地主からの承諾が得られれば、融資可能となる可能性もあります。
そのため、地主との交渉をスムーズに進めるためにも、借地料を滞りなく納めるなど、日頃から信頼関係を築いておくことが大切です。

借地権付き建物でもローンが組める金融機関を探す

大手銀行でローンを組むのが難しい場合でも、ノンバンク(銀行以外の金融機関)であれば、借地権付き建物を担保にした住宅ローンが組める可能性があります。
1社のローン審査に落ちたからと言って、借り入れを諦める必要はありません。

ノンバンクの不動産担保ローンなら借地権でも認められるケースがある

住宅ローンではなく、不動産担保ローンを活用する方法もあります。
不動産担保ローンとは、建物や土地などの不動産を担保に、高額の借り入れができるローン商品です。

住宅ローンよりも金利が高い傾向にありますが、借り入れ期間が長期で設定でき、数千万円以上の高額の借入にも対応できます。

借地権を担保にした不動産担保ローンを取り扱っている業者もあるので、申し込んでみてはいかがでしょうか。

不動産担保ローンなら、資金使途は原則として自由なので、借地権の土地の上に建物を立てる際の建築費用や、リフォーム費用などに活用することもできます。

借地権付き建物でのローンは協和信用保証へぜひご相談ください

借地権付き建物では、住宅ローンが組めない可能性もあります。
特に、抵当権の設定について、地主からの承諾が得られない場合には、金融機関のローン審査に通るのは難しいでしょう。

銀行などの住宅ローン審査に落ちてしまった場合に検討していただきたいのが、不動産担保ローンの活用です。まとまった資金を長期で借り入れできる不動産担保ローンであれば、住宅ローンの代わりにもなります。

協和信用保証株式会社では、不動産担保ローンに特化した貸付を行っております。独自のノウハウがあるからこそ、お客様の状況に合わせた、柔軟な対応が可能です。

借地権付き建物を担保にした不動産担保ローンに関する疑問やご相談は、協和信用保証株式会社までお気軽にお問合せください。

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