不動産担保ローンは、審査に通らなければ利用することができません。そのため、審査に通過できるか不安がある人や、実際に審査落ちしてしまった経験があるという人も多いかもしれません。そこでこの記事では、不動産担保ローンで審査落ちする理由と対策について紹介します。不動産担保ローンの利用を検討している人は、参考にしてください。
不動産担保ローンで審査落ちする理由は?
不動産担保ローンは、担保を必要とする融資方法なので比較的審査に通りやすいと言われています。
そんななか不動産担保ローンで審査落ちしてしまう主な理由は大きくわけて2つ、個人の信用力に問題がある場合と担保となる不動産に問題がある場合があります。
不動産担保ローンの審査基準とは
どのローン会社を見ても、不動産担保ローンの審査基準について明確に提示されているケースはほとんどありません。
しかし、完済時の年齢が高い人や収入が安定していないと判断されてしまう人は、不動産担保ローンの審査に落ちしやすくなります。
また、担保となる不動産にすでに抵当権が設定されている場合や、不動産価値が認められなかった場合も審査落ちしやすいと言えるでしょう。
審査落ちしやすい人の特徴
不動産担保ローンに審査落ちしやすい人の特徴は、以下の通りです。
年齢
不動産担保ローンは返済期間を長く設定することができるため、返済時の年齢が高くなればなるほど審査落ちしやすくなります。また、社会人としての勤務年数が少ない新入社員の人も安定した収入がないと判断されやすいため、審査に不利になる場合があります。
勤務状況
融資希望額に対して年収が低い場合や、安定した収入があると判断してもらいにくい場合は、審査落ちしやすくなります。そのため、勤続年数が短い人、個人事業主の人、パートやアルバイトの人などは、不動産担保ローンの審査に落ちしやすい傾向があります。
借り入れが多い人
すでに他社から借り入れがあり、借り入れの件数が多い場合や借入額が多い場合は、不動産担保ローンの審査に落ちしやすくなります。
信用情報に問題がある人
未払いになっているものがある場合や、たびたび支払いに遅延がある人は、信用情報機関にそれらの情報が記載されているため、審査落ちしやすくなります。
うっかり支払いを忘れて遅延したことがあるという程度であれば問題はありませんが、何度も支払いの遅延をしたことがある場合は不動産担保ローンに審査落ちする可能性が高くなるため注意が必要です。
担保予定の不動産に抵当権が設定されている
例えば、住宅ローンの支払いが終わっていない家を担保にする場合、担保予定の不動産にはすでに抵当権が設定されています。抵当権というのは、債務者が借りたお金を返すことができなくなってしまった場合、債権者が担保を売却し、その売却益で残債を返済してもらうことができる権利のことです。
抵当権は複数設定することができますが、複数の抵当権を設定する場合、第一抵当、第二抵当のように優先順位が決められます。複数の抵当権が設定されている場合、第一抵当の債権者から残債を回収していくため、順位が低くなるほど融資したお金が回収できなくなるリスクが高くなります。
そのため、すでに抵当権が設定されている不動産を担保にする場合は、不動産担保ローンに審査落ちしてしまう可能性があるでしょう。
担保予定の不動産の不動産価値が低い
不動産を評価する方法はいくつかありますが、一般的に都市部にある不動産は高く評価される傾向があり、郊外にある不動産の評価が低くなる傾向があります。融資希望額よりも不動産の価値が低かった場合は、審査落ちしてしまう可能性があると考えておきましょう。
不動産担保ローンで審査落ちしたらどうすればいい?
不動産担保ローンで審査落ちしてしまった場合、審査落ちの原因となったことを解消することで審査に通る可能性があります。審査落ちしてしまった場合は、以下のような対応を検討してみましょう。
正社員として就職する
安定した収入がないと判断されて不動産担保ローンに審査落ちしてしまった場合は、正社員として採用してもらえる会社への転職や、現在定職がない人の場合は就職することを検討してみましょう。
担保提供する不動産を追加する
融資希望額に対して、担保予定の不動産の価値が低いことが理由で不動産担保ローンに審査落ちしてしまった場合は、担保提供する不動産を変えることや担保を追加することで、審査に通過できる可能性があります。
融資希望額を減額する
融資希望額が多すぎることが原因で不動産担保ローンに審査落ちしてしまった場合は、融資希望額を減額することで審査に通過することがあります。融資希望額が多い場合は、希望額の減額を検討してみましょう。
他の方法で資金調達する
複数の不動産担保ローン会社に申し込みを行ってもすべて審査落ちしてしまった場合は、他の方法での資金調達を検討してみましょう。
不動産担保ローンの審査が甘いところはある?
一般的に銀行の不動産担保ローンは審査が厳しい傾向があり、いわゆるノンバンクと呼ばれているローン会社などの不動産担保ローンの方が審査に通りやすいと言われています。また、不動産を扱っている会社の不動産担保ローンは、返済が滞ってしまった場合に自社で不動産を売却することが可能なので、比較的審査に通りやすいと言えるでしょう。
最後に
不動産担保ローンは、無担保ローンと比較すると審査に通りやすいと言われていますが、安定した収入がないと判断されてしまった場合や担保予定の不動産の評価が低かった場合は審査落ちしてしまうことがあります。ただし、不動産担保ローンの審査に落ちてしまった会社があったとしても、すべての会社の審査に通らないわけではありません。協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した融資をおこなっています。不動産担保ローンの審査に落ちてしまった人や、審査に通過するか不安がある人は、協和信用保証株式会社にご相談ください。