不動産担保ローンは他のローンよりも借りやすいという話を聞いたことはありませんか。お金を借りるときは、できれば審査に通りやすく借りやすいローンを利用したいですよね。そこでこの記事では、不動産担保ローンは借りやすいのかなど不動産担保ローンでよくある疑問について解説します。
不動産担保ローンは借りやすい？
不動産担保ローンは、他の融資よりも借りやすいという話を聞いたことあるという人も多いのではないでしょうか。
不動産担保ローンは万が一債務者（お金を借りる人）が返済できなくなった場合でも、担保となっている不動産を売却することで残債を回収できることから、債権者（お金を貸す人）のリスクが低いという特徴があります。そのため、無担保ローンと比較すると、不動産担保ローンは借りやすいローンの１つだと言えます。
しかし、担保があるとはいえ不動産担保ローンも他の融資と同様で、融資を受けるためには審査がありますので、不動産の担保価値が認められない場合や返済能力が低いと判断されてしまった場合は審査に落ちてしまうこともあります。
有担保ローンと無担保ローンの違いとは
有担保ローンとは、不動産担保ローンのように担保が必要になるローンのことです。
有担保ローンの特徴は、担保があることで債権者（お金を貸す側）のリスクを抑えることができるので、無担保ローンと比較すると金利が低いという特徴があります。また、住宅ローンなどのように購入した家を担保にローンを組む場合は使い道が家の購入資金に限定されているなど、資金使途が限定されていることもあります。資金使途が限定されているローンの場合は、限定されている使用用途以外に借りたお金を利用することができないので注意が必要です。
有担保ローンは、担保となる不動産などを鑑定する必要があるため融資が実行されるまでに1週間～数週間の時間を要します。有担保ローンを利用する場合は、ゆとりを持って申込を行うことが必要です。
無担保ローンとは、文字通り担保の必要のないローンのことです。無担保ローンの代表的なものには、カードローンやフリーローンなどがあります。
無担保ローンの大きな特徴は、審査結果が出るまでの時間が短く、申し込みをした当日に融資が実行されることもあります。ただし、有担保ローンと比較するとお金を貸す側のリスクが高いため、金利が高めに設定されています。
すぐにお金が必要なときは融資実行までの時間が短い無担保ローンが便利ですが、金利が高く設定されていますので返済計画をきちんと考えて利用することが大切です。
不動産担保ローンで借りやすい会社とは？
不動産担保ローンは、銀行などで融資を受けるよりも借りやすいと言えます。しかし、不動産担保ローンを利用してお金を借りる場合でも、銀行系の不動産担保ローンは審査が厳しい傾向があります。
不動産担保ローンで借りやすいのは、ノンバンク系の不動産担保ローンです。ノンバンク系の不動産担保ローンは、銀行系の不動産担保ローンよりも審査に必要な期間も短く、申込から融資実行までの期間も短い傾向があります。できるだけ借りやすい会社を利用したい、融資実行までの期間が短い会社を利用したいという希望がある場合は、ノンバンク系の不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。
不動産担保ローンの審査基準
不動産担保ローンは、債務者（お金を借りる人）の返済能力の審査と担保となる不動産価値の審査があります。
不動産の審査
不動産の担保価値は、不動産担保ローンの審査で大切なポイントとなります。たとえば同じ面積の土地を担保にする場合、所有している土地の場所が人気のあるエリアにある場合と都市部から離れた郊外にある場合では人気のあるエリアにある土地の方が審査で有利になります。
申込者が担保予定の不動産がどれくらいの価値があるのかを事前に知ることはできませんが、担保価値と融資希望額がかけ離れていた場合は審査に落ちてしまう可能性があります。
申込者の審査
担保予定の不動産に十分な担保価値が認められたとしても、申込者の返済能力が低いと判断されてしまった場合は、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。申込者の審査基準の詳細は公表されていませんが、一般的には以下のような点が審査の対象とされています。
- 金融事故がないか（返済の遅延、滞納、破産など）
- 勤務先、勤続年数、年収
- 返済負担率
- 完済時の年齢
返済の遅延や滞納、破産などの情報は、個人信用情報機関（CIC、JICC、KSCなど）に一定期間記録されています。個人信用情報機関に情報が掲載されていると返済能力が低いと判断され、審査に通らない可能性が高くなります。そのほかにも勤務先の規模や勤続年数、返済負担率（年収に対する返済額の割合）、完済時の年齢などが審査対象になります。
最後に
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保にするローンなので比較的借りやすいローンの1つです。しかし、担保があれば必ずしも審査に通るということではありません。ですが、銀行系の不動産担保ローンを断られてしまった場合でもノンバンク系の不動産担保ローンであれば審査に通ることもあります。不動産担保ローンを利用する場合は、複数の会社に申し込み、複数の会社の審査に通過した場合は最も条件の良い会社と契約することも可能ですので、審査に通るのか不安がある場合は、複数の会社に相談してみると良いでしょう。
