事業資金や教育資金の融資を受ける場合、できるだけ金利が低く返済期間が長く設定されているところを利用すると、返済の負担を減らすことができますね。国金は事業資金だけではなく教育資金の融資を受けられることをご存知でしょうか?そこで、国金の借り方、事業資金や教育資金の融資を受ける方法や流れについて解説します。
国金とは?
国金とは、100%政府が出資している融資を専門としている政府系の金融機関で、国金(国民生活金融公庫)という名称から日本政策金融公庫という名称に変更されました。国金(日本政策金融公庫)からお金を借りる最大のメリットは、他の金融機関や金貸業から融資を受けるよりも金利が低いことです。また、国金からお金を借りたという実績を作ることで、追加融資を受けたい場合に銀行などから融資を受けやすくなるというメリットもあります。
国金の借り方と流れ
国金でお金を借りる場合、融資目的に合う貸付制度の申し込みを行います。貸付制度には、ほとんどの事業者が利用することができる「一般貸付」の他に、新たに新規事業を始めるための開業資金の借り入れができる「新規開業資金」、情報化投資を行うための「IT活用促進資金」などがあります。
これから新規事業を行う人や、すでに行っている事業を拡大する目的でお金を借りるだけではなく、子どもの教育資金として教育費のお金を借りることもできます。国金の借り方と流れをご紹介します。
1.相談・申し込み
国金でお金を借りる場合は、電話で相談や申し込みの連絡をします。申し込みをする窓口は、支店がある場合は本店所在地を管轄している支店に、個人の場合は自分が住んでいる住所を管轄している支店に申し込みをします。各支店の連絡先は、こちらから確認することができます。
国金(日本政策金融公庫)各支店窓口一覧
日本政策金融公庫ホームページ:https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html
2.申し込みに必要な提出書類を準備する
電話で申し込みをしたあとは、国金の申し込みに必要な提出書類を準備しましょう。申し込みに必要な提出書類には以下のようなものがあります。
- 創業計画書
- 購入予定の設備品の見積書
- 登記簿謄本
- 事業に利用している金融機関の通帳のコピー
- 本人確認のための書類
国金は、目的ごとに貸付制度が異なるため、利用する制度によって必要な書類も異なります。電話で相談や国金の申し込みを行った際に、事前に必要書類の確認をしておくと慌てずに準備ができるのでおすすめです。
3.面談
国金の相談・申し込みの電話をしたら、「2」で準備をした必要書類を持参して国金の担当者と面談を行います。事業計画の書類や資産、負債のわかる資料を見ながら面談が行われますので、作成した書類の内容を事前に確認しておき、質問があったときはスムーズに回答できるように準備しておきましょう。
4.融資
審査に通過すると、融資を受けることができます。審査に通らなければ融資を受けることができませんので、事前の準備をしっかりしておくことが大切です。
国金の審査に落ちる人の特徴
国金の審査は、申込をすれば必ず審査に通過するわけではありません。審査に通過するために、落ちる人の特徴についてご紹介します。
1.個人の信用情報(返済の遅延などの金融事故など)の問題がある
2.公共料金を遅延した回数が多い
3.税金の支払の遅延がある
4.自己資金が少ない
5.面接で担当者の質問に対して相手が納得できる回答ができていない
6.事業計画に無理や矛盾がある
以上の内容に問題がなければ審査に通過できる可能性が高いのですが、逆に以上の内容に問題がある人の場合は、審査に落ちてしまう可能性が高いということになります。
国金の審査に落ちてしまったら…
国金の審査に落ちてしまった場合は、上の項目の内容の問題を解決したあとに、再度国金に申し込みをすることもできますが、再申し込みには時間もかかるので厳しいという人も多いでしょう。そのような人は、不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。国金は、「金利が低い」、「返済期間が長い」「事業資金の場合は高額の融資を受けることができる」などのメリットがありますが、不動産担保ローンを利用する場合も同じようなメリットがあります。
国金でお金を借りる場合、事業計画や自己資金を厳しく審査されることがありますが、不動産担保ローンの場合は、担保となる不動産の担保価値が高ければ経営状態が厳しい状態であっても審査が通る可能性があります。国金の審査に落ちてしまった場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。
最後に
国金の借り方についてまとめてきました。国金は、金利も低く、返済期間も長く設定されているので、これから事業を始めたい人や低い金利で教育ローンを利用したい人にとってぜひ利用したい金融機関です。しかし、低い金利で利用できるため、審査は厳しいという反面もあります。国金の審査に落ちてしまい、できるだけ早く融資を受けたい場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。担保となる不動産の住宅ローンの返済が残っていても利用が可能なので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
不動産担保ローンについて、より詳細にご覧になりたい場合は、こちらをご参照ください。