土地活用に利用する資金がない場合は、融資を上手く活用しましょう。そこで今回は、土地活用で利用できる融資の種類や選び方を解説します。
土地活用には資金が必要
土地活用を始める際には、環境の整備に必要な初期費用、事業の運営に必要なランニング費用が必要です。
初期費用
土地活用を始める場合、所有している土地を整備する工事をしたり、必要な設備や機械を設置するための初期費用がかかります。
例えば、トランクルームの経営を始める場合、トランクルーム本体の他に、基礎工事費、運搬費、申請費用などの初期費用がかかります。
駐車場経営であれば、土地の整備工事費、コインパーキング機器や精算機の設置、看板設置工事などの費用が必要です。
ランニング費用
土地活用のために始めた事業を運営したり、設備を維持するには、ランニング費用がかかります。
例えば、トランクルーム経営の場合、トランクのメンテナンス費用や清掃費、利用者を募集するための広告宣伝費などが必要です。
駐車場経営であれば、電気代や清掃費などが必要になるでしょう。
また、どんな土地活用方法であっても、土地を保有している場合は固定資産税がかかります。
お金がないと土地活用はできない?
お金がないと土地活用はできないと思っている方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
自己資金なしで始められる土地活用方法もありますし、事業計画がしっかりとあれば、「日本政策金融公庫」「信用金庫」「銀行」などから融資を受けることもできるでしょう。事業計画書の作り方が分からない場合は、地元の商工会議所で無料相談を行っているところもあるので、相談してみるのもおすすめです。
土地をすでに所有している場合は、その土地を担保に融資を受けることも可能です。
不動産を担保にした不動産担保ローンは、資金使途が事業資金などに限定されていないので、借りたお金を自由に使うことができます。
また、担保提供する不動産の価値が認められれば、比較的審査に通りやすいというメリットもあります。
ただし、万が一返済ができなくなってしまった場合は、担保提供した不動産を失う可能性もあるため注意が必要です。
土地活用で利用できる融資の種類と選び方
ここからは、土地活用で利用できる融資の種類と特徴、選び方を紹介します。
事業者ローン
事業者ローンとは、ビジネスローンとも呼ばれている金融商品で事業資金にのみ利用できるローンです。
事業者ローンのメリットは、以下の通りです。
・総量規制の対象にならない
・申し込みから融資実行までが早い
・原則、担保や保証人の必要がない
一方、事業ローンには以下のようなデメリットもあります。
・金利が高め
・銀行融資に影響する可能性がある
・借入限度額が低い
ビジネスローンのなかにも金利の低い商品や借入限度額が高い商品もありますが、その場合は担保や信用保証協会の利用が必要になることがあります。
希望する融資額によっては、金利によって返済の負担が大きくなることもあるため注意が必要です。
アパートローン
土地活用の方法としてアパート経営を検討している場合は、アパートローンを利用することができます。
ただし、融資申込者の住宅用の融資、賃貸向けの融資があり、利用条件が設定されているのが一般的です。
申し込み時にしっかりと確認しておきましょう。
公的ローン
公的ローンとは、自治体などの公的機関から融資を受けるものです。
日本政策金融公庫や住宅金融支援機構、自治体融資などが挙げられます。
公的ローンは民間ローンとは異なり、低い金利でお金が借りられるというメリットがありますが、融資を受けるためには一定の条件を満たす必要があります。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保に融資を受けるものです。
不動産担保ローンの場合、所有している不動産に担保価値が認められれば比較的審査に通りやすく、原則的に資金使途も限定されていないため、借りたお金を自由に使うことが可能です。
提供した不動産の価値が高ければ高額の融資も可能なので、初期費用が高額になるアパート経営やマンション経営を行う場合に便利な融資方法です。
最後に
土地活用には、初期費用やランニングコストがかかるため、一定の資金が必要です。自己資金がなくても始められる土地活用もありますが、資金がない場合は融資を活用することも可能です。
融資には公的ローンや民間ローンを利用する方法があります。公的ローンは民間ローンと比較すると金利が低いというメリットがありますが、一定の条件を満たさなければ使用できないものが多くなっています。民間ローンは公的ローンと比較すると金利が高いものもありますが、金利が低く、高額融資が可能なものもあります。
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