リースバックは、借り入れをせずにまとまった資金を調達できる方法として注目されてきていますが、仕組みやデメリットを理解せずに利用してしまうと後悔してしまう可能性もあります。
そこで今回は、リースバックのデメリットや知っておきたい注意点について紹介します。
リースバックとは
リースバックとは、自宅を売却して現金化して、売却先と賃貸契約を結ぶことで売却後も自宅に住み続けられる仕組みになっているものです。
リースバックのメリットは、自宅を売却して現金化することで、借り入れをせずにまとまった資金を調達できることと、売却先と賃貸契約を結ぶことで自宅に住み続けることができるので、売却したことを周囲に知られずに済むことです。
一見するとリースバックにはメリットが多いように感じますが、リースバックの仕組みやデメリットも理解した上で利用しなければ、後悔してしまう可能性もあるので注意も必要です。
リースバックにはデメリットもある！注意点とは
リースバックには多くのメリットもありますが、デメリットもあります。リースバックのデメリットや注意点には、以下のようなことがあげられます。
家賃が周辺の相場より高くなる可能性が高い
リースバックで賃貸契約を結んで自宅に住み続ける場合、自宅を借りる家賃が周辺の相場よりも高く設定されることが多くなっています。
そのため、自宅に住み続けるためには、同じような間取りの賃貸物件に住むよりも高い家賃を払い続けなければならない可能性がります。
家賃が払えなくなる可能性がある
リースバックを利用した場合、自宅に住み続けるためには家賃を支払い続けなければなりません。
しかも、家賃は周辺の同じような物件よりも高くなる可能性が高いため、家賃の負担が大きくなってしまうと家賃が払えなくなってしまう可能性もあります。
特に買い戻しを考えている場合は、家賃が支払えなくなってしまうと買い戻しができなくなるため注意が必要です。
生活保護が受けられなくなる可能性がある
自宅を所有している場合、生活保護が受けられないという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
家や車などは資産とみなされる可能性が高く、売却すれば生活資金に充てることが可能なので、家や車を持っている人は生活保護が受けられる要件から外れてしまう可能性が高くなります。
リースバックは自宅を売却してしまうので自宅がない状態になりますが、家を売却して得た利益や家賃の金額で生活保護が受けられなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
住んでいる場所によって家賃の相場は異なりますが、生活保護が受けられる家庭の家賃の相場は、1人暮らしの家庭の限度額は東京都内であれば50,000円程度だと言われています。
しかし、リースバックの場合、家賃が相場よりも高く設定される可能性が高く、生活保護が受けられる家賃の相場よりも高い金額を払うことになる可能性が高いため、生活保護の要件から外れてしまう可能性があります。
リースバックで後悔しないためには不動産担保ローンも検討
リースバックは借り入れをせずにまとまった資金を調達することができ、周辺の人に家を売却したことを知られることもないので便利な金融商品ですが、リースバックのデメリットを十分に理解した上で利用しなければあとになって後悔してしまうこともあります。
自宅を活用して融資を受けたい場合は、リースバックだけではなく不動産担保ローンの利用も検討してみましょう。
不動産担保ローンとは、自宅を担保に融資を受ける金融商品です。リースバックと不動産担保ローンの違いは、自宅の所有権の移転の有無、借入金の有無、家賃の有無です。
リースバックの場合は自宅を現金化して資金を得る方法なので借入金はありませんが、自宅の所有権は自宅の購入者に移転し、自宅に住み続けるためには家賃を支払わなければなりません。
不動産担保ローンは自宅を担保に融資を受ける方法なので、借入金は発生しますが自宅の所有権の移転はなく、自宅に住み続けるための家賃も発生しません。
不動産担保ローンは、自宅を担保にすることで他の金融商品と比較すると金利が安く、返済期間も長く設定できるため融資額によってはリースバックの家賃よりも負担が軽くなる可能性もあります。
契約してしまってから後悔することがないように、リースバックだけではなく不動産担保ローンも検討してみることをおすすめします。
最後に
リースバックはメリットも多い金融商品ですが、デメリットもあります。リースバックの仕組みやデメリットを十分に理解した上で利用しなければ、契約後に後悔してしまう可能性もあります。
自宅を活用して資金を調達したい場合は、不動産担保ローンを利用する方法もあります。協和信用保証株式会社は不動産担保ローンに特化した融資を行っており、不動産を活用した最適な融資プランのご提案させていただいております。
リースバックや不動産担保ローンなどの自宅を活用した融資を検討されている方は、協和信用保証株式会社にぜひご相談ください。
