親が施設に入ったり、相続したものの住む予定がないなどの理由で、実家が空き家になってしまうケースは珍しくありません。
そのまま放置すると、管理の手間や固定資産税の負担がかかるだけでなく、老朽化による倒壊リスクや治安の悪化を招く可能性もあります。
一方で、売却や賃貸、リフォームして活用するなど、空き家にはさまざまな活用方法があります。
この記事では、空き家になった実家の具体的な活用方法と、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
実家が空き家になったらどうする？
実家が空き家になったら、放置せず、以下の流れに沿って適切に対応しましょう。
相続手続きを確認する
相続手続きが完了しなければ、売却や賃貸に出すなどの活用ができません。
まずは、相続手続きが正常に完了しているかを確認しましょう。
また、相続を放棄する場合においても、親が亡くなってから原則として3か月以内の手続きが必要です。
実家の状態を確認する
実家の活用方法を検討するうえで、重要な要素となるのが、実家の資産価値です。
不動産としての資産価値があるかを確認しましょう。
実家の資産価値を確かめる方法には、以下のようなものがあります。
固定資産税評価額を調べる
公示価格や路線価から算出する
不動産会社に査定を依頼する
活用方法を検討する
次に、実家をどう活用するかを検討しましょう。
実家の活用方法には、売却や賃貸、解体などさまざまな選択肢があります。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、慎重な検討が必要です。
空き家となった実家を放置してはダメな理由
空き家となった実家をそのまま放置しておくのはおすすめしません。
放置してしまうと、以下のようなリスクがあります。
建物の資産価値が下がる
空き家の状態のまま放置してしまうと、建物の老朽化が進み、資産価値が下がってしまうリスクがあります。資産価値が高いうちに、早めに活用するのがおすすめです。
固定資産税の負担が増える
空き家対策特別措置法に基づき「特定空き家」に指定され、勧告を受けると、固定資産税の軽減措置（住宅用地の6分の1）が解除され、税額が大幅に増加します。
近隣の人の迷惑となる
空き家の状態で放置すると、雑草が伸び放題になったり、害虫・害獣が棲みついたりして、近隣住民の迷惑になるケースもあります。
トラブルを避けるためにも、空き家状態のまま放置せず、適切に活用することが大切です。
法律に基づき罰せられる可能性がある
空き家対策特別措置法の「特定空き家」に指定され、改善命令が出されたのにもかかわらず、それを無視すると50万円の罰金が科せられます。
そこまで放置するケースは稀でしょうが、「空き家は放置し続けると罰金の対象になる」ことを覚えておきましょう。
実家が空き家になった場合のおすすめの活用方法
実家が空き家になった場合には、以下のいずれかの方法で活用することをおすすめします。
売却
「一括で資金を得たい」「実家に住む可能性はない」という場合は、売却を検討すると良いでしょう。
売却することで、維持管理や固定資産税の負担が不要になるというメリットがあります。
とはいえ、思い出の詰まった実家を売却することに抵抗を覚える方もいるでしょう。
賃貸
売却してしまうのが嫌という場合には、賃貸に出すことを検討すると良いでしょう。
家賃収入が得られるため、継続的な収入源として活用できます。
ただし、賃貸として活用するためには、リフォームや修繕が必要なケースもあります。
解体して土地活用
建物の老朽化が著しい場合には、解体して土地として活用する方法があります。
更地にすることで、古い建物が残っている状態よりも売却しやすくなるのがメリットです。
ただし、解体費用がかかるため、必ずしも売却金額でプラスになるとは限りません。
不動産担保ローン
「実家をそのままの形で残しておきたい」「実家に住もうと思っている」という方におすすめなのが、不動産担保ローンの活用です。
不動産担保ローンとは、所有する不動産を担保にまとまった資金が借入できるローン商品で、親から相続した土地と建物を担保に設定することもできます。
担保価値に応じて高額の借入が可能で、金利が低く、返済期間を長期で設定できるのがメリットです。
また、資金使途も自由なため、実家のリフォーム費用や生活費の補填など、幅広い用途に活用できます。
不動産担保ローンなら空き家になった実家を担保に資金調達できる！
実家が空き家になった場合には、そのまま放置せず、適切な活用を検討しましょう。
売却や賃貸、解体して更地にするなどさまざまな活用方法がありますが、実家を残しておきたい方には、不動産担保ローンの活用をおすすめします。
不動産担保ローンなら、実家を現状のまま担保とし、まとまった資金を調達することが可能です。
ただし、借入の条件や不動産の評価額は、金融機関によって異なります。
不動産担保ローンを専門的に取り扱う協和信用保証株式会社では、お客様のニーズに合わせた柔軟な審査を提供しております。
築年数の経過した物件や、立地条件が悪い物件についても、独自の基準で評価させていただきますので、お気軽にご相談ください。
空き家となった実家を資金調達に活用したい方は、ぜひ協和信用保証株式会社にお問い合わせください。
