不動産担保ローン関連コラム

融資で使われているリスケ(リスケジュール)とは?

ビジネスの世界でもよく使われているリスケとは、リスケジュールのことをいいます。リスケとは、スケジュールの予定を変更することですが、不動産担保ローンなど融資の場面で使われているリスケとはどのような意味があるのか解説します。

融資で使われるリスケ(リスケジュール)とは

ビジネスの場面だけではなく、融資の場面でもリスケという言葉がよく使われています。融資の場面で使われるリスケとは、融資の契約をした際に決めていた返済計画の通りに返済ができなくなってしまったときに、返済金額や返済期間を変更することをいいます。

リスケ中に新規融資を受けることはできる?

返済予定にリスケ(リスケジュール)の必要があるということは、返済が困難になっている状態です。できれば新規融資を受けたいと考える人もいるかもしれません。では、リスケ中に新規融資を受けることは可能なのでしょうか。

結論からお話すると、リスケ中は新規融資を受けることはできません。なぜなら、リスケ中は本来の返済計画のまま借りたお金を返すことが困難なのでリスケをしてもらっている状態です。つまり、リスケ中=返済が困難になっていると判断されてしまうのです。新規の融資を希望する場合はリスケの状態を正常な返済状態に戻すようにしましょう。

複数の融資を受けている場合のリスケはどうすればいい?

複数の銀行から融資を受けている場合、借り入れた金額の割合に合わせてすべての銀行に対してリスケを行うことになります。リスケには、「全行平等の原則」というものがあるためです。

A銀行から500万円、B銀行から300万円、C銀行から200万円の融資を受けているとします。この場合の融資額の比率は、A銀行が50%、B銀行が30%、C銀行が20%なのでこの割合ですべての銀行に対してリスケを行う必要があります。つまり、A銀行だけリスケを行い、B銀行、C銀行は正常な返済を行うということはできないということです。

融資の返済計画をリスケしないための対策

銀行などから融資を受ける場合、借りる側は無理のない返済をしたいと考えますが、貸す側はできるだけ早く返済してほしいと考えます。そのため、返済計画を提示されたときに、無理な返済計画を提示されてしまう可能性があります。提示された返済計画に無理がある、厳しいと感じたときは相手の要求通りに応じるのではなく、無理なく返済できる金額を提示することが大切です。

不測の事態が起きてしまった場合のリスケはやむを得えませんが、返済計画を提示された時点で返済が難しいと感じたときは、契約が成立する前にはっきりと伝えて、無理のない返済計画を立てておくようにしましょう。

リスケ中の融資は不動産担保ローンで

リスケ中は、銀行で新規融資を受けることはできないというご紹介をしましたが、不動産を担保に融資を受ける不動産担保ローンを利用する場合は、融資を受けられることがあります。不動産担保ローンを利用する場合であっても、リスケ中の場合は返済が滞ってしまうリスクがあることには変わりないのですが、担保にする不動産の担保価値が高い場合は審査が通る可能性があるのです。

銀行の場合は、返済が滞るリスクをできるだけ避けたいため、返済が滞る可能性が高い人は審査が通らないことが多いです。しかし、不動産担保ローンの場合は、万が一返済が滞った場合は担保になっている不動産で回収できるので、不動産価値の高い物件を担保にできる場合はリスケ中でも審査が通る可能性があります。リスケ中に融資を受けたい場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。

リスケ中は返済スケジュールを正常に戻すことが重要

リスケ中であっても不動産担保ローンを利用すれば、新規融資が可能な場合があるというご紹介をしましたが、リスケ中は新規融資を受けずに返済を正常な状態に戻すことを優先させることがおすすめです。なぜなら、不動産を担保に融資が受けられたとしても、リスケ中の返済と同時に不動産担保ローンで融資分の返済をしていかなければいけなくなってしまうためです。万が一返済ができなくなってしまった場合は、大切な不動産を手放さなければいけません。

リスケが認められるのは一般的には1年程度ですので、1年以内に正常な返済に戻す必要があります。リスケ中は新規融資を受けずに返済を正常に戻すことを優先させ、返済が正常に戻ってから新規融資を検討することをおすすめします。

最後に

融資の場面で使われているリスケとは、返済金額や返済期間を変更することをいいます。一般的にリスケが認められる期間は1年程度なので、1年以内に返済状態を正常に戻す必要があります。リスケ中であっても、不動産担保ローンを利用すれば新規融資を受けられる可能性がありますが、リスケ中はできるだけ新規融資を受けることは避け、返済状態を正常に戻すようにしましょう。

不動産担保ローンについて、より詳細にご覧になりたい場合は、こちらをご参照ください。

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