高齢者になると、金融機関からの借り入れは一般的に難しくなるとされています。
しかし、60歳以上でもお金を借りる方法は存在します。
この記事では、高齢者がお金を借りる際の選択肢として、4つの方法を紹介します。
老後の予期せぬ出費やライフプランに合わせた資金計画を立てる際の参考にしてください。
高齢者の借り入れ理由は?
高齢者の借り入れ理由は多岐に渡り、当然ながら人によって異なります。
ここでは、主な理由を5つ挙げて説明します。
医療費の支払い
高齢になると健康問題が生じることが多く、予期せぬ医療費が必要になることもあるでしょう。
健康保険でカバーされない部分や高額な治療費、長期の介護費用などがこれにあたります。
生活資金の確保
退職後の収入は減少するため、日常生活を送るための資金を確保する目的で、高齢者が借り入れを行うことがあります。
人生100年時代と言われる昨今、年金収入だけでは老後資金が足りないというケースは珍しくありません。
住宅リフォーム資金
高齢者になると、バリアフリー化やリフォームが必要になることがあります。
安全で快適な生活空間を確保するために、住宅リフォーム資金を借り入れるケースが多いようです。
葬儀費用
高齢者が自身や配偶者の葬儀費用を準備するために、資金を必要とする場合があります。葬儀は予期せぬ出費となることが多く、その準備のためにお金を借りたいと考える高齢者も多いようです。
趣味や旅行
定年退職後に趣味や旅行など、自分のやりたいことに時間とお金を使いたいと考える高齢者も少なくありません。
自己実現や人生を楽しむための資金として、借り入れを利用する場合もあります。
高齢者の借り入れは難しい?
高齢者になると、金融機関からの借り入れが難しくなるケースが多いです。
なぜなら、金融機関が融資の審査で重視する「返済能力」が、年齢を重ねることで不確実になると見なされるためです。
多くの高齢者は退職後、収入減に直面します。
年金などの固定収入はあるものの、勤労時代に比べると収入は大幅に低下し、金融機関が求める安定した返済能力を証明しにくくなります。
また、高齢者の場合、長期にわたる返済計画を立てにくいことも理由の一つです。
金融機関はローン完済時の年齢を重視するため、高齢者に対しては借り入れ期間を短く設定する傾向があります。これにより、月々の返済額が大きくなり、返済負担が増大するのです。
さらに、年齢が上がるにつれて、健康上のリスクも高まります。長期間にわたるローン返済が健康問題によって困難になる可能性があり、金融機関によっては、ローンの申し込みに際して年齢制限を設けているところも存在します。
ただし、保証人の設定や、不動産を担保としたローンなど、条件に応じて高齢者も利用可能な借り入れ方法がないわけではありません。
高齢者の借り入れは、ニーズに合わせて適切な金融商品やサービスを選択することが重要です。
高齢者向けの借り入れ方法
ここからは、高齢者向けの借り入れ方法を3つ紹介します。
公的融資制度
公的融資制度は、国や地方自治体が提供する貸付制度です。
主に、医療費、生活資金、住宅改修など特定の目的のために設計されています。
高齢者がこれらの制度を利用する際には、所得や資産の要件を満たす必要があることが多いですが、条件をクリアすれば、非常に有利な条件で資金を借り入れることが可能です。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージは、高齢者が自宅などの不動産を担保にして資金を借り入れる方法です。
生きている間は返済の必要がなく、不動産を売却するか、亡くなった時点でローンが清算されるのが特徴です。
高齢者は自宅に住み続ける権利を保持しつつ、不動産の価値を生活資金に変換することができます。
ただし、リバースモーゲージは扱っている金融機関が限られており、また利用条件や手数料、利率などは機関によって異なるため、事前にしっかりと情報を収集し、相談することが重要です。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、所有する不動産を担保にして借り入れを行う方法です。
リバースモーゲージとは違い、定期的な返済が必要ではあるものの、比較的低金利で大きな額の融資を受けることが可能です。
特に、生活費や医療費など、大きな支出が必要な場合に適しています。
高齢者の場合、返済期間や条件によっては審査が厳しくなることもありますので、返済計画は慎重に立てることをおすすめします。
最後に
医療費や生活費の確保、住宅リフォーム資金など、高齢者の借り入れ理由は多岐に渡ります。
高齢者になると借り入れは難しくなるものの、絶対に借りられないわけではありません。
今回紹介した借り入れ方法は、いずれも高齢者向きです。
しかし、お金を借りることにはリスクが伴うため、きちんと理解したうえで資金を確保しましょう。
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