不動産を担保に高額に資金の借入ができる不動産担保ローンは、生活資金はもちろん、事業資金としても活用できます。
ただし、借入には所定の条件があり、審査に通過しなければ、融資を受けることはできません。
この記事では、不動産担保ローンで事業資金を借り入れる際の条件や、注意すべきポイントについて解説します。
不動産担保ローンとは
不動産担保ローンとは、土地や建物などの不動産を担保として、高額の借入ができるローン商品です。
担保があることで、貸し倒れのリスクが軽減されるため、無担保ローンと比較すると金利が低めに設定されています。
また、借入期間も長期で設定できるため、無理のない返済計画を立てやすいのがメリットです。
不動産担保ローンは事業資金にも活用できる
不動産担保ローンは、資金使途が自由なので、借り入れた資金は事業にも活用できます。
また、担保にする不動産は、法人名義で所有しているもの、代表者の個人名義で所有しているもののどちらでも構いません。
個人事業主でも申込可能
不動産担保ローンは、法人だけでなく、個人事業主でも申込できます。
審査においては、担保として差し入れる不動産の価値が重要視されるため、収入が不安定な個人事業主でも申し込みやすいのがメリットです。
資金使途も限定されないため、事業用として使うのはもちろん、私的な費用として活用しても問題はありません。
不動産担保ローンと事業用融資との違い
事業用資金の調達方法としては、銀行などの事業用融資が一般的です。
それでは、不動産担保ローンと事業用融資はどこが違うのでしょうか。
資金の用途を証明する必要がない
銀行の事業用融資においては、資金使途が設備の購入や運転資金などに限定されているため、借入の際に資金の使い道や必要な金額を証明する書類の提出を求められるケースがあります。
一方で、不動産担保ローンは原則として資金使途が自由なため、資金の使い道を証明する必要はありません。
申込から借入までの期間が短い
不動産担保ローンは、申込から借入までの期間が1週間ほどで、スピード融資が可能となっています。
一方で、銀行の事業用融資は、審査に2週間〜4週間ほどの期間がかかるため、急な資金調達には対応できません。
不動産担保ローンの借入条件は?
不動産担保ローンの借入条件は、金融機関によって異なります。
一般的には、申込時や完済時の年齢が条件として定められているケースが多いです。
また、申込者の収入や就労状況、他の金融機関からの借入状況なども、審査の対象となります。
不動産担保ローンの審査において、もっとも重要視されるのが、担保となる不動産の価値です。
借入可能額は、不動産の担保価値に大きく左右されます。
例えば、立地が良く、築年数が新しい不動産は、担保としての価値が高いと評価されるケースが多いです。
一方で、駅から遠い、築年数が古いなどの条件が悪い不動産は、担保としての価値が十分でないと評価されるケースが多くなります。
さらに、不動産自体の価値に問題がなくても、住宅ローンが残っている(二番抵当)などの理由により、借入可能額が引き下げられるケースもあります。
不動産担保ローンの審査に通らないときの対処法
不動産担保ローンの審査基準は、金融機関によって異なります。
そのため、1社の審査に落ちたからといって、融資を諦める必要はありません。
一般的に、銀行よりもノンバンク(不動産担保ローンを専門的に取り扱う金融機関等)のほうが審査基準が緩やかだといわれています。
もし、銀行の不動産担保ローンの審査に落ちてしまった場合には、ノンバンクに申込みしてみてはいかがでしょうか。
不動産担保ローンで事業資金を借り入れる際の注意点
続いては、不動産担保ローンで事業資金を借り入れる際の注意点について解説します。
融資までに時間がかかるケースもある
不動産担保ローンは比較的審査スピードが早いのがメリットですが、金融機関によっては融資までに時間がかかるケースもあります。
すぐにまとまった資金が必要な場合には、当日や翌日のスピード融資に対応している業者を選びましょう。
手数料などの諸費用がかかる
不動産担保ローンの契約時には、事務手数料や印紙税、登記費用などの諸費用がかかります。
これらの諸費用は自己資金でまかなう必要があるため、注意が必要です。
不動産を失うリスクがある
不動産担保ローンでは、万が一返済が滞った場合、担保とした不動産を失うリスクがあります。自宅を担保にした場合には、住む場所を失うことになりかねません。
そうならないためにも、無理な高額の借入は避け、返済計画をしっかり立てることが重要です。
事業資金の借入には不動産担保ローンを活用しよう!
不動産担保ローンは、事業資金の調達に有効な手段です。
まとまった資金を低金利で借りられるため、事業拡大や運転資金の確保に役立つでしょう。
ただし、返済が滞った場合には不動産を失うリスクもあるため、無理のない返済計画を立てることが重要です。
また、申込から借入までの期間は、金融機関によって異なるため、急いでいる場合にはスピード融資に対応した業者を選ぶ必要があります。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した貸付を行っており、迅速な審査と柔軟な対応を提供しています。
不動産担保ローンを活用した事業資金の調達については、ぜひ協和信用保証株式会社にお気軽にご相談ください。