不動産業界では、特定のプロジェクトを進めるために多額の資金が必要になるケースも珍しくありません。
プロジェクト資金の調達手段として一般的に知られているのが、プロジェクト融資です。
この記事では、プロジェクト融資のメリットやデメリット、プロジェクト資金の調達に活用できるその他の手段について解説します。
プロジェクト融資とは
プロジェクト融資とは、不動産会社向けの融資商品です。
特定のプロジェクトの収益性やプロジェクトの対象となる不動産を担保として、高額の借入ができるという特徴があります。
借入た資金は、該当プロジェクトの運転資金や不動産の仕入れ資金、建設費用として活用できます。
プロジェクト融資のメリット
プロジェクト融資には、以下の3つのメリットがあります。
高額の借入が可能
プロジェクト融資は、高額の借入にも対応できます。
不動産開発には、莫大な費用が必要となるケースも多いため、プロジェクト融資では、プロジェクトの規模に合わせて数十億円の借入も可能となっています。
プロジェクトの収益性が審査対象となる
プロジェクト融資においては、企業の売上実績や信用情報だけでなく、プロジェクトそのものの収益性が審査対象となります。
そのため、売上実績が多くない企業やスタートアップ企業でも、収益性に優れたプロジェクトを運営できれば、まとまった資金調達がしやすいのがメリットです。
プロジェクトの利益で返済できる
プロジェクト融資の返済には、プロジェクトで得られた利益を活用できます。
そのため、プロジェクトの初期段階で、自己資金を投入する必要はありません。
プロジェクト融資のデメリット
プロジェクト融資には、注意すべきデメリットも存在します。
融資実行までに一定の期間を要する
プロジェクト融資では、審査に時間がかかるケースが多いです。
特に銀行のプロジェクト融資の場合、審査から融資実行までに1か月以上かかるケースも珍しくありません。
返済期間が短い
プロジェクト融資は、プロジェクト単体の運転資金の調達を目的とした融資商品です。
そのため、返済期間も短期で設定されており、一般的には1年〜3年以内に返済を完了しなければなりません。
プロジェクトが失敗したときのリスクが大きい
プロジェクト融資は、返済期間が短く設定されているため、プロジェクトが失敗したときのリスクが大きいです。
返済ができない場合には、担保として設定したプロジェクト対象の不動産を失うリスクもあります。
プロジェクト融資の代わりに活用できる！不動産担保ローンのメリット
プロジェクト融資にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
そのため、場合によっては、その他の選択肢を活用する必要があるでしょう。
ここからは、プロジェクト融資の代わりとしても活用できる、不動産担保ローンのメリットについて解説します。
資金使途が限定されない
不動産担保ローンは、原則として資金使途が自由です。
そのため、プロジェクトの運転資金としてはもちろん、従業員への給料の支払いや、代表者の個人的な支出にも活用できます。
高額の借入が可能
不動産担保ローンでは、担保とする不動産の価値に合わせて、高額の借入も可能となります。
プロジェクト融資ほどではありませんが、不動産の価値が高ければ、数千万円から十億円規模の融資も可能です。
返済期間を長期で設定できる
不動産担保ローンでは、返済期間を長期で設定することができます。
プロジェクト融資の場合、3年以内の短期で返済しなければなりませんが、不動産担保ローンでは、10年を超える長期借入も可能です。
そのため、毎月の負担額の負担が少ないというメリットがあります。
万が一プロジェクトが失敗しても、無理のないペースで返済ができるでしょう。
融資実行までのスピードが速い
不動産担保ローンは、申し込みから融資実行までのスピードが速いのもメリットです。
審査は1週間程度で完了するケースが多く、金融機関によっては最短当日・翌日のスピード融資にも対応してくれます。
急な資金需要が発生した場合にも、スムーズに資金調達が可能です。
不動産担保ローンをプロジェクト資金に活用しよう
不動産担保ローンは、不動産会社向けのプロジェクト融資の代わりとしても活用できます。
高額の借入が可能で、返済期間も長期で設定できるため、無理のない資金計画が立てられるのがメリットです。
銀行のプロジェクト融資のように、審査に1か月もかかってしまうこともありません。
ただし、貸付条件や審査スピードは、金融機関によって異なります。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンを専門的に取り扱っており、迅速な審査と柔軟な対応を提供しています。
他社では取り扱いが難しい二番抵当や底地、借地権などを担保にすることも可能です。
また、赤字決算が続いている等の理由で銀行などの金融機関から融資を断られてしまった事業主様についても、融資が可能な場合もございます。
不動産担保ローンのプロジェクト資金への活用については、ぜひ協和信用保証株式会社にお気軽にご相談ください。
