住宅ローンは高額の融資を受けることになるため、返済期間が長く設定されているのが特徴です。
そのため、「住宅ローンは何歳まで利用できるのか気になる」という方も多いでしょう。
そこで今回は、住宅ローンは何歳まで利用できるのか、申込時と完済時の年齢制限について解説します。
住宅ローンは何歳までに組むべき?
住宅ローンの申込可能年齢は各金融機関によって異なるものの、一般的には20歳以上70歳以下とされているケースが多くなっています。
その場合、20歳以上70歳以下であれば住宅ローンの申し込みは可能です。
しかし、住宅ローンには申込可能年齢の他に、完済時の年齢が制限されている場合があるので注意が必要です。
住宅ローンの契約期間 は、通常15年、20年、30年、35年などから選ぶことができます。
例えば、完済時の年齢の上限が80歳未満、住宅ローンの契約期間が35年だった場合、44歳までにローンを組めば返済が可能ということになります。
逆に、45歳以上の方が申し込む場合、30年、20年の契約であれば可能ですが、返済期間35年での住宅ローン契約は断られてしまう可能性があるでしょう。
住宅ローンは何歳までに完済が必要?
近年、住宅ローンを組む年齢は若干高くなってきている傾向にあり、ほとんどの金融機関において、完済時の年齢の上限は80歳未満と定められています。
しかし、80歳までローンの返済を続けるとなると、現実的には難しい場合も多いです。
なぜなら、一般的には定年年齢を65歳としている会社が多く、退職後は収入が大幅に減少してしまう可能性があるからです。
無理のない返済計画を立てるためにも、住宅ローンは十分な収入が得られている間に完済するのが理想的です。
完済時の年齢制限と住宅ローンの契約期間から逆算し、会社を退職するまでに完済できるよう返済計画を立てるのが良いでしょう。
45歳以上で住宅ローン審査に通過するポイント
前述の通り、35年の住宅ローンを組む場合、完済時の年齢の上限は80歳未満であれば、44歳までに契約をする必要があります。
しかし、住宅ローンの申込可能年齢は20歳以上70歳以下というケースが多いため、30年や20年契約であれば、45歳以上でも住宅ローンを組むことは可能です。
ただし、住宅ローンはかなり高額の借り入れです。返済期間が短くなれば、月々の返済額が増えてしまうため、年齢が高くなるほど審査が厳しくなる傾向にあります。
45歳以上の方が住宅ローン審査に通過するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
返済計画を立てる
45歳以上の方が住宅ローンを申し込むときは、事前に返済計画を立てておきましょう。
一般的に無理なく返済を続けられる年間返済額は、年収の15~20%以内とされています。
住宅ローン以外にも返済がある場合は、返済金額の合計が年収の15~20%以内に収まるようにしましょう。
住宅ローンの契約期間を何年にするのか、返済開始直後だけではなく、完済まで返済し続けられるかどうかを考えて、無理のない返済計画を立てることが大切です。
契約期間を短くする
住宅ローンの契約期間を短くすれば、45歳以上の方も住宅ローン審査に通る可能性が高くなります。
例えば、45歳の方が30年契約の住宅ローンを組んだ場合、完済時の年齢は75歳です。
しかし、20年契約の住宅ローンであれば完済時の年齢は65歳となるため、十分な返済能力があると判断してもらえる可能性が高まります。
ただし、単純に契約期間だけを短くしてしまうと返済額が増えてしまうため、頭金を増やす、ボーナス月は返済額を増やすなど、月々の返済額の負担を減らす方法を検討しておく必要があるでしょう。
頭金を多めに用意する
45歳以上の方が住宅ローンに申し込む際は、頭金を多めに用意するのもポイントです。
頭金が多ければ、それだけ借入額を抑えることができ、返済期間も短めに設定できるため、審査に通りやすくなるのです。
他に借金がある場合は完済しておく
45歳以上の方で、他に借金がある場合は、住宅ローンに申し込む前に完済しておくことが望ましいです。
他に借金がある場合、住宅ローンの審査に通りにくくなる原因の一つになります。
住宅ローンの審査に通過したとしても、住宅ローンの返済に充てられる金額が少なくなったり、生活が苦しくなってしまう場合があります。
住宅ローンから不動産担保ローンへの借り換えも可能
「住宅ローンの返済額を減らしたい」「毎月、返済のための資金繰りが苦しい」などの悩みがある方は、住宅ローンから不動産担保ローンへの借り換えを行うことも検討してはいかがでしょうか。
住宅ローンよりも好条件の不動産担保ローンへ借り換えることで、毎月の返済や総借入額を減らせる可能性があるからです。
特に、「月々のローン返済額を減らしたい」「周辺の環境が変化し、購入した住宅の価値が上昇した」「住宅ローンの契約時よりも市場金利が下がっている」という場合は、住宅ローンよりも不動産担保ローンのほうがメリットを得られるかもしれません。
最後に
住宅ローンは一般的に20歳以上70歳以下であれば申し込みが可能ですが、完済時の年齢に上限があるケースが多いです。
できるだけ若いうちに申し込むほうが審査に通りやすいですが、近年、住宅ローン申し込み時の年齢は、年々高くなっている傾向にあります。
住宅ローンに申し込む際は、契約期間と完済時の年齢を考慮したうえで、無理のない返済計画を立てることが大切です。
また、返済期間中に状況が変わり、ローンの返済の負担が大きくなってしまった場合は、住宅ローンから不動産担保ローンへ借り換えることで毎月の返済負担を抑えられる可能性もあります。
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