不動産担保ローン関連コラム

年金担保貸付制度の代わりにお金を借りる方法とは?

安定した収入がない年金受給者は、お金を借りる方法が制限されがちです。
従来は、年金を担保に融資が受けられる「年金担保貸付制度」を利用できましたが、令和4年3月末で制度が廃止されました。

そこで今回は、年金担保貸付制度の代わりに活用できる、年金受給者がお金を借りる方法について、詳しく解説します。

年金担保貸付制度とは?

年金担保貸付制度とは、国民年金や厚生年金の受給者が、年金の受給権を担保にお金を借りることができる制度でした。

住宅のリフォームや医療費、冠婚葬祭などの費用に利用でき、低金利で貸付が受けられるというメリットがあるものでしたが、令和4年3月に廃止されました。

その背景には、年金担保貸付制度の利用者が、借入金の返済期間中に生活保護を受給するなどの問題事例が発生していたことがあるようです。
借入金の返済が高齢者の生活を圧迫することがないよう、制度の廃止が決定されています。

年金受給者がお金を借りる方法

年金担保貸付制度は廃止されてしまいましたが、年金受給者がお金を借りる方法は他にもあります。

ここでは、代表的なものを6つ紹介します。

ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け

ゆうちょ銀行には、「貯金担保自動貸付け」という制度があります。
これは、ゆうちょ銀行の総合口座で管理する定額貯金や定期貯金を担保にした貸付制度です。

借入額は預金額の90%まで(総合口座1口座につき300万円まで)で、2年以内に返済することが求められます。
貯金を担保とするため、審査不要で利用できるのがメリットです。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージは、持ち家を担保にしてお金を借りる方法です。
元金の返済は、借主の死亡時に現金で一括返済するか、自宅を売却する形で行われます。
生前の返済は利息分だけなので、返済負担を減らすことができます。

また、担保として設定した自宅にも住み続けられるのがメリットです。
ただし、生存中に自宅の担保価値が下がってしまった場合には、融資の限度額が見直される可能性があります。

リースバック

リースバックは、自宅を一旦売却して資金を得た後、その家に引き続き賃貸として住むという資金調達方法です。
自宅に住み続けながら借入ができる、という点はリバースモーゲージと同一ですが、リースバックの場合は、自宅を生前に売却してしまうことになります。

賃貸として住み続けることはできますが、毎月の家賃の支払いが必要です。
とはいえ、固定資産税などの負担は軽減されるでしょう。

金融機関のシニア向けローン

金融機関によっては、年金受給者=シニア世代向けの専門ローンが用意されているケースもあります。シニア向けローンであることから、年金受給月のみの返済を可能としているローンもあります。

ただし、貸付の条件は金融機関によって異なるため、事前に確認が必要です。
また、基本的に長期借入は不可で、高額借入もできません。

返済期間は最長10年程度、借入限度額は100万円〜300万円程度の商品が多いです。

不動産担保ローン

不動産担保ローンは、保有する不動産を担保として設定することで、高額の借入が可能なローン商品です。
借入期間も20年、30年と長期に設定できるので、無理のない返済計画が立てられます。

また、無担保ローンと比較して金利が低いのもメリットです。

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者など、生活に困窮している人を対象にした公的な貸付制度です。
連帯保証人を立てる場合は、無利子で借入ができます。(連帯保証人を立てない場合は年1.5%)

ただし、あくまでも「生活に困窮している人の救済」を目的とした貸付制度であることから、高額の借入はできません。

年金受給者がお金を借りる際の注意点

年金受給者がお金を借りる場合には、無理のない返済計画を立てることが大切です。
また、リバースモーゲージやリースバックといった制度は、高齢者向けの資金調達手段として人気がありますが、持ち家を失ってしまうことに注意しなければなりません。

相続を考えている場合には、持ち家を失うことなく高額の借入ができる不動産担保ローンを活用するのがおすすめです。
不動産担保ローンなら、返済が滞らない限り、持ち家の所有権が脅かされることはありません。

年金担保貸付制度の代わりには不動産担保ローンの活用がおすすめ!

年金担保貸付制度は令和4年3月に廃止されてしまったため、年金受給者がお金を借りる際には、金融機関のシニア向けローンやリバースモーゲージなどを利用する必要があります。

中でもおすすめしたいのは、比較的低金利で高額の資金を借入できる、不動産担保ローンの活用です。
不動産担保ローンなら、20年、30年といった長期借入も可能なため、年金のみの収入でも無理のない返済計画が立てられるでしょう。

ただし、不動産担保ローンの貸付条件は、金融機関によって異なるため、事前にしっかり確認することをおすすめします。

協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した貸付を行っており、迅速な審査と柔軟な対応を提供しています。
年金受給者の方に向けた融資制度についても、ぜひ協和信用保証株式会社にお気軽にご相談ください。

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