不動産担保ローン関連コラム

不動産担保ローンに影響がある「担保価値」ってどんな意味?

所有している不動産を利用して融資を受ける場合に「担保価値」という言葉を耳にしたことがあることがある人もいるのではないでしょうか。不動産の価値を表す言葉には「不動産の評価額」もありますが、不動産の評価額と担保価値という言葉にはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、不動産の評価額と担保価値についてわかりやすく解説します。

担保価値とは?

担保価値とは不動産を売却して得られる対価のことで、一般的には市場の価格をベースに不動産価格を算定したもののことをいいます。わかりやすくいうと、その不動産を売ったときにどれくらいの金額になるかということです。

不動産の評価額と担保価値の関係

不動産の評価額は、さまざまな内容を考慮して決められています。不動産の評価額の決定方法はいくつかの方法があるため、銀行やローン会社によって異なります。不動産を担保にしてお金を借りる不動産担保ローンの場合、万が一融資したお金が回収できなくなってしまったときに不動産を売却して返済されていないお金を回収することを目的に不動産を担保としています。そのため、債権者が不動産の担保価値を決めることは、万が一のときに負債額を回収できるかどうかを決めることでもあります。

一般的に不動産の評価額の7~8割程度が不動産の担保価値といわれています。それに加えて、不動産を所有している場所も担保価値に大きな影響があります。一般的に都市部の中心部に近ければ近いほど担保価値は高くなり、逆に所有している不動産が郊外にあった場合は、周辺の状況や不動産の購入者がいないと判断されてしまうと、場合によっては「担保価値なし」と判断されてしまうケースもあります。

資産調達をする場合に不動産担保ローンと不動産売却ではどちらが得?

不動産を利用して資金調達をする場合、不動産担保ローンを利用する方法と不動産を売却する方法があります。不動産を利用して資金調達をする場合、不動産担保ローンを利用する方法と不動産を売却する方法ではどちらがお得なのでしょうか。

不動産担保ローンを利用して資金調達をするメリット・デメリット

不動産担保ローンを利用して資金調達をするメリットは、不動産を保有したまま資金調達ができることです。また、自己所有の不動産ではなくても所有者の承諾があれば不動産担保ローンが利用できますし、不動産という担保があるため審査が通りやすく、比較的短時間で融資が受けられることもメリットといえます。ただし、思うような担保価値が認められなかった場合は、希望する額の融資を受けられない可能性があるというデメリットもあります。

また、不動産を担保に借入をすることになるので、借り入れた金額に利子を含めた金額を返済していかなければいけません。不動産担保ローンを利用してお金を借り入れる場合は、お金を調達することがゴールではありません。借り入れたお金が返済できなければ、所有している不動産を失ってしまいます。また、返済ができなくなってしまった時点で担保物件を売却した価格が、返済残額よりも担保価値が低くなってしまった場合は不動産を失った上に残りの残金を返済しなければなりません。

不動産担保ローンは、所有している不動産を失わずに融資を受けることができるので大変便利です。しかし、借りたあとの返済計画をきちんと考えた上で利用することが大切です。

メリット

デメリット

不動産を手放さずに資金調達することができる

融資額に利子を含めた金額を返済しなければならない

所有者の承諾があれば自分以外の名義の不動産でも不動産担保ローンを利用することができる

返済が不能になった場合は、所有している不動産を失い、返済残があった場合はその分の返済義務が残る

不動産という担保があるため、審査が通りやすく、比較的早く融資を受けることができる

不動産の市場価格よりも低い金額でしか融資を受けられないので、希望額の融資が受けられない可能性がある

不動産を売却して資金調達をするときのメリット・デメリット

不動産を売却して資金調達をするメリットは、お金の借入をせずに資金調達ができることです。借入をしていないので、利子がかかることもありません。所有している不動産は失うことになりますが、不動産を高く売却することができれば借金をせずに多額の資金調達も可能です。

また、融資を受ける場合は市場価格の7割程度までしか融資を受けることができませんが、不動産を売却する場合は市場価格の10割の資金を調達することができるので、担保価値を最大に生かすことができます。

不動産を売却して資金調達をする最大のデメリットは、所有している不動産を失ってしまうことです。また、不動産担保ローンを利用するときと比較した場合、手数料などの費用が多く必要です。買い手がつかなければ売却することができないため、現金化するまでに時間がかかることも大きなデメリットになります。

メリット

デメリット

借金をせずに資金を調達できるので精神的負担が軽い

不動産を失う

利子を払う必要がない

不動産担保ローンを利用したときと比較すると手数料などが多くかかる

市場価格の10割の資金調達が可能なので、担保価値を最大限に利用できる

買い手がつかなければ売却することができないため、現金化するまでに時間がかかる可能性が高い

最後に

不動産を利用して資金調達をする方法には不動産担保ローンを利用する方法と不動産を売却する方法があります。ご紹介のように不動産担保ローンを利用する場合は、担保価値の7割程度の融資しか受けることができませんが、不動産を失わずに資金調達することが可能で、審査が通れば早ければ1週間程度で融資を受けることができます。不動産を売却する場合、借金をする必要がないので利子を払う必要もありませんし、精神的な負担がない、市場価格の10割の資金調達ができるというのが大きなメリットです。しかし、買い手がつかなければ売却することができないので、資金調達までに時間がかかるというデメリットもあります。

不動産ローンを利用する場合も不動産を売却する場合も、それぞれにメリット・デメリットがあります。不動産を利用して担保価値を有効に使うためには、どちらを利用するのが自分に合うのかよく検討して決めることが大切です。

不動産の担保価値について、より詳細にご覧になりたい場合は、こちらをご参照ください。

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