不動産を担保に融資を受けてしまうと、クレジットカードでキャッシング機能が使えなくなってしまうのではないかという不安を持つ人も多いのではないでしょうか。特に自営業で仕事をしていて、取引先への一時的に支払いのときや仕入れの際にクレジットカードのキャッシングを利用している場合、キャッシング機能が使えなくなってしまうと仕事に大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあります。そこで、クレジットカードの解約をせずに融資を受ける方法についてご紹介します。
銀行の不動産担保ローンを利用する場合はキャッシング機能を維持できない可能性がある
不動産担保ローンの利用を考えた場合、銀行を利用するケースとノンバンクを利用するケースがあります。銀行の不動産担保ローンを利用する場合、現在利用しているクレジットカードの借入金の全額返済とクレジットカードの解約が融資条件になっていることがあります。つまり、銀行の不動産担保ローンを利用する条件として、クレジットカードの借入金の全額を返済するだけではなく、クレジットカードの解約まで求められてしまうケースがあるということです。
不動産を担保に融資を受ける場合、一般的には高額な融資を受けるケースが多いため、クレジットカードを解約したあとに新規でカードの申し込みをしたとしても審査に通らない可能性が非常に高いといえます。そのため、現在所有しているクレジットカードのキャッシング機能を維持しておきたいと考えている場合は、クレジットカードの解約が条件になっている不動産担保ローンの利用はあまりおすすめできません。
ノンバンクの不動産担保ローンの場合はキャッシング機能を維持できる可能性がある
ノンバンクの不動産担保ローンを利用する場合は、融資条件としてクレジットカードの借入金の全額返済を求められることもありますが、一般的に解約を強制される可能性があまり多くありません。銀行の不動産担保ローンの利用を検討していて、融資条件としてクレジットカードの解約を求められた場合は、ノンバンクの不動産担保ローンの検討がおすすめです。
ノンバンクの不動産担保ローンをおすすめする理由は「クレジットカードの解約を求められる可能性が低いこと」ということもありますが、担保となる不動産の評価額が高い場合はローンの返済が途中であったとしても評価額から残債を引いた金額に余裕があれば、融資を受けられる可能性が高いことです。
銀行で融資を受ける場合は、不動産の評価額だけではなく会社の経営状態なども審査の対象になるため、ノンバンクの不動産担保ローンに比べて審査も厳しく、融資が実行されるまでの日数も長くなる傾向があります。しかしノンバンクの不動産担保ローンの場合は、担保となる物件の価値が認められれば比較的融資を受けやすく、申込みから融資実行までの期間が比較的短いという特徴があります。
特にクレジットカードの解約は避けたい場合は、銀行の不動産担保ローンの利用を検討するのではなくノンバンクの不動産担保ローンを検討する方が、メリットが高いといえるでしょう。
融資を受ける前に融資条件を確認する
一般的にノンバンクで不動産担保ローンの申し込みを行う場合、クレジットカードの解約を強制されるケースは少ないといえます。しかし、利用する会社によって融資条件が異なります。クレジットカードのキャッシング機能を維持したいと考えている場合は、事前にクレジットカードを解約せずに融資を受けることが可能なのか確認しておくようにしましょう。
クレジットカードを維持できた場合も返済計画をきちんと立てる
クレジットカードを維持したまま、不動産担保ローンによる融資が受けられた場合も融資を受ける前に必ず返済計画をきちんと立てておくことが大切です。急にお金が必要になった場合、キャッシングはすぐに現金を用意できるので便利ですが、あまりキャッシングに頼りすぎてしまいますと担保となっている大切な不動産を手放さなければいけなくなる可能性があります。
担保となる不動産の評価額が高い場合は高額な融資が受けられる可能性もありますが、「無理のない返済ができるように返済計画をきちんと立てる」、「必要のないときのキャッシングは避ける」などの対策を立てておくようにしましょう。
まとめ
一般的にクレジットカードのキャッシング機能を維持したまま不動産担保ローンの利用を検討している場合は、銀行の商品よりもノンバンクの商品の方がクレジットカードを解約せずに融資が受けられる可能性が高いといえます。また、不動産を担保に融資を検討している場合は、一度クレジットカードを解約してしまいますと新規申し込みの審査が通りにくくなるため、現在のクレジットカードのキャッシング機能を維持できる形での融資がおすすめです。
融資の条件としてクレジットカードの解約を求められた場合は、銀行の商品ではなくノンバンクの不動産担保ローンの利用を検討してみてください。