私立の学校や遠方の大学などに進学する場合、入学金や学校に必要な教材の購入費用だけではなく、遠方の学校に進学する場合は、毎月の学費（大学の場合は半年に一度支払う場合が多い）、生活用品の購入代、アパートなどの入居費用や月々の家賃など多岐にわたってお金が必要になります。そんなときに便利なのが教育ローンです。子どもの教育費として、教育ローンを利用したほうがいいのか、他のローンを利用できるのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで不動産担保ローンと教育ローンの違いや不動産担保ローンで教育資金を融資するメリットなどについてご紹介します。
不動産担保ローンと教育ローンの違い
はじめに不動産担保ローンと教育ローンの違いについてご説明します。
不動産担保ローンとは？
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保に融資を受けるものです。不動産を所有している人の了解を得られれば、ローンを組む人以外の人が所有している不動産を担保に融資を受けることもできます。不動産担保ローンには、以下のような特徴があります。
- 使用目的が限定されていない
- 担保となる不動産を所有している必要がある
- 一般的なカードローンなどと比較して金利が低い
- 融資限度額の上限が高く設定されている
- 返済期間が長いのでゆっくり返済することができる
不動産担保ローンは、教育資金だけではなく、事業資金などにも利用することができるため、他のローンと比較すると融資限度額の上限が高く、また返済期間も長く設定されていることが多いです。また、使用目的が限定されていないので、教育資金以外に使いたい場合も自由に使うことができます。
教育ローンとは？
教育ローンは、学校の入学金や学校で必要な物品の購入代金に使うことができます。教育ローンの場合、融資を受ける会社によって、利用条件や融資限度額、金利、使用範囲が異なります。また、ローンを利用する銀行やローン会社によっては、社会人向けの教育ローンを販売している会社もありますが、一般的にはお子さんの学校や大学などの入学の際に使うことを目的としている商品が多いので、申込の際には入学金の支払証明などが必要なケースも多いです。
教育資金は、入学する学校や学部によっても必要な金額が大きく異なります。ローンの申し込みをする前にあらかじめ必要な金額を調べておくと良いでしょう。
銀行系の教育ローンは比較的金利が低い
教育ローンの利用を検討する場合、ノンバンクの教育ローンよりも銀行系の教育ローンは金利が低い商品が多いです。しかし、一般的に銀行系の教育ローンはノンバンク系の教育ローンよりも審査が厳しい傾向があるため、万が一審査に落ちてしまった場合は、不動産担保ローンの検討をしてみてはいかがでしょうか。
教育ローンではなく不動産担保ローンを利用するメリット
教育ローンというと試験に合格し、入学後の教育費が注目しがちですが、入学前の教育費用も意外と多くかかることをご存知でしょうか。「志望する学校に合格するための塾に必要な費用」、「模擬試験代」、「併願するための複数の学校の試験代」、「遠方の学校を受験する場合の交通費や宿泊費」など、試験を受ける前の必要な教育費も意外とかかります。
不動産担保ローンは、試験を受ける前のこのような費用を準備することも可能です。試験を受ける前に必要な教育費を含めて早めに準備しておきたいという場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
教育資金として不動産担保ローンを利用するデメリット
教育資金として不動産担保ローンを利用する場合、メリットだけではなくデメリットもあります。最大のデメリットは、万が一返済ができなくなってしまったときに、担保の不動産を手放さなければいけない可能性があるということです。
不動産担保ローンを利用して教育資金を準備する場合、試験前の塾に必要な費用、模擬試験代、受験に必要な試験代、交通費、宿泊費などから、入学金や学校で必要な学用品や生活用品、アパートなどへの入居費用、在学中の授業料などの教育資金をすべて準備することができるので便利です。しかし、大切な不動産を手放すことがないように、返済計画をしっかり立てておくことも大切です。
最後に
教育資金は、入学が決まったあとの教育資金に注目しがちですが、実は試験を受ける前に必要な教育資金の負担も決して少なくありません。特に併願したい学校が多い場合は、試験料や試験を受けに行くための交通費、宿泊費などの負担も大きくなります。一般的に、教育ローンは入学後の教育資金を前提に融資を受けられるものが多いので、入学前に必要な教育費についても早めに調べて準備をしておくことをおすすめします。試験前に必要な教育資金に不安がある、早めに教育資金を準備しておきたいという場合は、教育資金として不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。
不動産担保ローンについて、より詳細にご覧になりたい場合は、こちらをご参照ください。
