不動産担保ローンは銀行などの金融機関やローン会社などで取り扱っていますが、本社が首都圏にあることが多いため、地方にある物件も担保にできるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、地方に所有している物件を担保に融資を受ける方法について解説します。
不動産担保ローンで地方物件を担保にする方法
地方の物件を担保に不動産担保ローンを利用する方法としては、以下の2つの方法があります。
地方銀行に相談する
1つ目は、物件がある土地の地方銀行に相談する方法です。
ただし、すべての銀行で不動産担保ローンを扱っているとは限らないので、事前の確認が必要です。
申込者の居住地や物件の場所に関係なく対応している銀行もありますが 、エリアが限定されているも銀行もあるため、地方銀行に相談する場合は対応可能なエリアなどについて電話であらかじめ確認しておくと良いでしょう。
全国対応のローン会社に相談する
2つ目は、全国対応のローン会社に相談する方法です。
不動産担保ローンを扱うローン会社の場合、銀行と比較すると全国対応している会社が多くあります。なかでも不動産担保ローンを専門に扱う会社であれば地方物件であっても審査がスピーディーに進みます。
地方物件など、居住地と物件の所有地が異なる場合は、全国対応でかつ不動産担保ローンを専門に扱う会社に相談すると良いでしょう。
地方物件は都心の物件より担保評価額が安い?
一般的に、地方物件は都心の物件よりも担保評価額が低い傾向があります。
不動産の価格は土地と建物は別々に評価されますが、都心と比較すると地方の土地の価格は低いため、評価額が下がりやすくなります。
また、地方と都心を比較すると人口にも差があるため、物件のニーズに差が生じることもあり、担保評価が低くなる可能性が高くなるのです。
ただし、地方物件であっても以下のような条件を満たす物件であれば担保価値が高くなる可能性があります。
・駅に近い
・住環境が良い
・災害などが起こる可能性が低い
地方物件であったとしても、交通の便が良く、駅に近い物件は担保評価が高くなります。
地方の場合は車で移動するケースも多いですが、主要な駅に近い物件と駅から離れている物件を比較すると、駅に近い物件のほうが高いという傾向があります。
また、物件周辺の環境も大切な要素になります。例えば、スーパー、病院、学校、銀行などが近くにある場合は担保評価が高くなる傾向がありますが、反対にパチンコ店、火葬場、ごみ処理場施設などが近くにある場合は担保価値が低くなってしまう可能性があるでしょう。
他にも、災害が多いエリアと比較すると、地盤がしっかりしていて、災害による被害の少ないエリアの物件のほうが高く評価されやすいと言えるでしょう。
地方物件で不動産担保ローンに申し込むときの注意点
地方物件を担保に不動産担保ローンの申込みをするときは、以下の点に注意するようにしましょう。
通常よりも時間がかかる
申込者の所在地と物件の所有地が異なる場合、通常よりも時間がかかる可能性があります。
地方の物件を担保に融資を希望する場合は、ゆとりをもって申し込むことが大切です。
登記上の所有者を確認する
地方に所有している物件を担保にする場合、登記上の所有者 を確認しておきましょう。
一般的には登記簿に記載されている人と不動産の所有者は同じですが、親が亡くなったあとに名義変更を行っていなかった場合は登記簿の所有者と不動産の所有者が異なるケースがあります。
登記上の所有者は、法務局で登記簿謄本(登記事項証明書)を取得することで確認できます。
登記簿謄本(登記事項証明書)は、所有している不動産の場所に関係なく近くの法務局で入手することができますが、オンライン請求をすることも可能です。窓口で手続きを行う場合は、平日の17時15分までに手続きを行わなければなりませんが、オンラインであれば平日の21時まで手続きを行うことができるため便利です。
希望の融資額に満たない可能性もある
地方物件は都心物件と比較すると担保評価が低くなる可能性が高いので、希望の融資額に満たない可能性もあります。
ただし、不動産担保ローンを申し込む会社や不動産を評価する人によって評価額が変わるため、希望の融資額に満たない場合や評価額が低かった場合は、別の会社に相談してみると良いでしょう。
地方物件に強いローン会社を選ぶのがおすすめ
不動産担保ローンは、銀行などの金融機関やローン会社などで扱っていますが、銀行などの金融機関は融資に関する知識は豊富ですが、不動産を鑑定する人がいないため外部の不動産鑑定士などに鑑定を依頼するのが一般的です。
不動産の評価額は鑑定する人によって同じ物件でも金額が変わります。
一般的なローン会社の場合は銀行などと同様に不動産の鑑定は外部に委託することが一般的ですが、不動産を扱っているローン会社の場合は自社で鑑定を行うことができ、自社で不動産を売却することも可能なので、不動産の鑑定を外部に委託している会社よりも高く評価してもらえる可能性があります。
地方物件を担保に不動産担保ローンを利用する場合は、不動産を専門に扱うローン会社に相談してみることをおすすめします。
最後に
地方にある物件を担保に不動産担保ローンを利用することは可能ですが、申込者の所在地と所有している物件の所在地が異なる場合は、注意しなければならないこともあります。不動産担保ローンでは審査が必要になりますが、地方物件の場合は審査に時間がかかることがあるため、地方物件を担保にする場合は、ゆとりをもって申し込むようにしましょう。また、金融機関やローン会社によっては全国対応していない場合もあるので、対応エリアを確認しておくことも大切です。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した融資を行っています。全国にある物件を対象に融資を行っていますので、地方物件を担保に融資を受けることが可能です。
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