不動産業を営む上で、仕入れ資金の調達方法に悩む方は少なくありません。
売却用物件の新規購入や、開発プロジェクト向けの土地の購入には、まとまった仕入れ資金が必要となります。
自己資本だけで賄うのは難しく、金融機関からの借入を検討するのが一般的です。
そこで今回は、不動産における仕入れ資金の調達方法について、おすすめの選択肢を紹介します。
不動産における仕入れ資金とは
不動産業における「仕入れ資金」とは、主に物件の購入や開発のために必要な資金のことです。新規物件を購入する場合、数千万円から数億円のまとまった仕入れ資金が必要となるケースもあります。
仕入れ資金の調達方法
不動産業における仕入れ資金の調達方法には、主に以下の3つの選択肢があります。
プロジェクト融資
プロジェクト融資とは、不動産事業に関わる様々な資金に備えられるローン商品です。
宅地建物取引業の免許を持つ企業のみが利用できます。
不動産の短期売買など、プロジェクトごとの融資が可能な商品であるため、借入可能額が大きいというメリットがあります。
また、担保として設定されるのは、プロジェクトの対象となる不動産です。
ただし、短期プロジェクトを想定したローン商品であることから、借入期間は長くありません。数年程度で返済しなければならないため、注意が必要です。
政策金融公庫
政策金融公庫は、国が100%出資する政府系の金融機関です。
事業向けの融資を行っており、事業に必要な運転資金や設備資金を借入できます。
当然、不動産業における仕入れ資金も、借入が可能です。
政策金融公庫には、民間の金融機関よりも金利が低く、返済期間も長めに設定できるというメリットがあります。
ただし、審査スピードが遅く、借入までに1ヶ月以上の期間を要することもあるため、迅速な資金確保が必要なケースには不向きです。
また、審査基準が厳格に定められているため、融資を断られる可能性もあります。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、手持ちの不動産を担保として差し入れることで高額の借入ができる金融商品です。
担保価値にもよりますが、数千万円から数億円規模の借入も可能となります。
また、審査スピードが早く、迅速な資金調達が可能です。
ただし、返済が滞った場合には、担保とした不動産を失うリスクがあります。
とはいえ、借入期間を長期に設定できるため、無理のない返済計画を立てられるでしょう。
不動産の仕入れ資金を借り入れる際の注意点
続いては、不動産の仕入れ資金を借り入れる際の注意点をいくつか紹介します。
目的にあったローン商品を選択する
不動産の仕入れ資金にはまとまった金額が必要なため、目的に合ったローン商品を選択することが大切です。
例えば、銀行が提供する通常のビジネスローンの場合、借入限度額が1,000万円程度であるケースが多いため、不動産の仕入れ資金として活用する場合は金額が不足する可能性があります。
審査に時間がかかる場合がある
金融機関から資金を借り入れる場合、必ず審査があります。
審査スピードは金融機関や商品によっても異なりますが、長ければ2週間〜1ヶ月以上の期間を要するケースもあるため、注意しなければなりません。
迅速が資金調達が必要な場合には、審査が迅速な金融機関を選びましょう。
無理のない返済計画を立てる
不動産の仕入れ資金にローンを活用する場合、無理のない返済計画を立てることが大切です。毎月の返済額が多いと、経営を圧迫してしまう可能性があります。
また、不動産担保ローンの場合、返済が滞ると担保とした不動産を失うリスクがあるため、特に注意しなければなりません。
不動産の仕入れ資金の調達には不動産担保ローンの活用がおすすめ!
不動産の仕入れ資金の調達には、不動産担保ローンの活用がおすすめです。
不動産担保ローンなら、数千万円を超えるような高額な借入も可能なため、新規物件の購入費用も十分に賄うことができます。
また、長期借入が可能なので、無理のない返済計画が立てられるのもメリットです。
毎月の返済負担を抑えることができ、キャッシュフローの安定化にも寄与するでしょう。
さらに、不動産担保ローンは、審査スピードが早いというメリットもあります。
ノンバンクの不動産担保ローンの場合、即日や翌日融資に対応しているケースも多いです。
最後に
不動産の仕入れ資金を自己資本だけで賄うのが難しい場合には、借入を検討しても良いでしょう。
不動産の仕入れ資金の調達方法には、プロジェクト融資や政策金融公庫の融資などの選択肢もありますが、高額の資金をスピーディーに調達したい場合には、不動産担保ローンの活用をおすすめします。
ただし、不動産担保ローンの貸付条件は業者によって異なるため、慎重な見極めが必要です。
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