リファイナンスとは、ローンの借り換えを指す言葉です。
カードローンやフリーローンは、リファイナンスによって返済額を減らせる可能性があります。
この記事では、リファイナンスとは何か、不動産担保ローンへの借り換えについてわかりやすく解説します。
リファイナンスとは
リファイナンスとは、ローンの借り換えを行うことです。
長期間の借り入れを行った場合は、今よりも条件の良いローンに乗り換えることで、月々の返済の負担や返済総額を軽減することができます。
以下は、金利2%と金利1.5%で毎月の返済額と返済総額がどう変わるのかをシミュレーションしたものです。
【借入額:3,000万円、返済期間:20年、返済方法:元利均等】
借入額 | 返済期間 | 返済方法 | 金利 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
3,000万円 | 20年 | 元利均等 | 2% | 151,765円 | 36,423,456円 |
3,000万円 | 20年 | 元利均等 | 1.5% | 144,763円 | 34,743,155円 |
金利がわずか0.5%違うだけで、返済総額については1,680,301円、月々の返済額には7,002円、年間の返済額には84,024円もの差が出ることが分かります。
一般的にカードローンやフリーローンよりも不動産担保ローンのほうが金利は低く設定されています。
また、同じ不動産担保ローンの場合でも、金利の高い不動産担保ローンから金利の低い不動産担保ローンにリファイナンスすることで、毎月の返済額の負担や返済総額を減らすことができます。
また、ローンの金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。
固定金利の場合、市場の金利が引き下げられても返済額が変わらず、一定の金利で返済し続けなければいけません。
一方で、変動金利の場合は、返済途中で金利が上がったり、下がったりする可能性があり、返済総額が変わってしまうというリスクもあります。
どちらが良いを一概に言うことは難しいですが、「固定金利から変動金利に変えたい」「変動金利から固定金利に変えたい」という場合も、リファイナンスを行うケースが多いです。
不動産担保ローンへリファイナンスするメリット
カードローンやフリーローンから不動産担保ローンへリファイナンスするメリットとしては、以下の点が挙げられます。
毎月の返済負担が軽くなる
融資限度額が1,000万円を超えるフリーローンの場合、返済期間は10年程度で設定されているケースが多く、比較的短期間での返済を求められるという特徴があります。
一方で、不動産担保ローンの場合は最長で30年程度まで利用できるところも多く、リファイナンスによりフリーローンよりも返済期間を延ばせる可能性が高いです。
返済期間を長く設定できれば、それだけ毎月の返済負担を軽くすることができます。
返済総額が安くなる
金利の高いローンから金利の低い不動産担保ローンにリファイナンスすれば、毎月の返済の負担だけではなく、返済総額も安くなります。
不動産担保ローンは、所有する不動産を担保に入れて、お金を借りる商品です。
一般的に、カードローンやフリーローンよりも不動産担保ローンのほうが金利は低い傾向にあり、返済総額を抑えることにつながります。
不動産担保ローンへリファイナンスするデメリット
現在利用中のカードローンやフリーローンから不動産担保ローンにリファイナンスする場合、メリットだけではなくデメリットについても理解しておきましょう。
審査がある
カードローンやフリーローンでお金を借りられたからといって、不動産担保ローンの審査に必ず通過するとは限りません。
不動産担保ローンにリファイナンスすると、あらためてローンの審査が行われます。
不動産担保ローンの審査基準は、金融機関やローン会社によって異なり、借入可能額は担保提供する不動産の評価額によって異なります。
一般的に、不動産担保ローンの借入可能額は、担保となる不動産評価額の6~8割程度(担保掛目)となるケースが多いです。
そのため、借入希望額を借入限度額よりも低く設定しておくと、審査に通りやすくなるかもしれません。
手数料がかかる
不動産担保ローンを利用する場合、借入時と返済時に「事務手数料」や「保証事務委託手数料」などの手数料がかかります。
また、抵当権設定のための登記費用、印紙代がかかることも理解しておきましょう。
不動産担保ローンを月々返済するなら手数料はかかりませんが、繰上返済を行う場合、返済時にも手数料がかかることに注意しなければいけません。
繰上返済にかかる手数料や諸費用は、金融会社やローン会社によって異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
不動産を失うリスクがある
不動産担保ローンは、所有する不動産を担保にお金を借りる商品です。
不動産担保ローンにリファイナンスした後、万が一、借りたお金を返せなかった場合は、担保提供した不動産を失うリスクがあります。
例えば自宅を担保に不動産担保ローンを契約する場合、返済が出来なければ、住む家を失ってしまう可能性があるため注意が必要です。
最後に
今よりも条件の良い不動産担保ローンへリファイナンスすることで、月々の返済額や返済総額を減らせる可能性があります。
しかし、不動産担保ローンの契約には審査があります。審査基準は、金融機関やローン会社によって異なるため、あらかじめ複数の会社から見積もりをとるなど、しっかりと検討することが重要です。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した融資を行っています。
不動産担保ローンに特化したノウハウを活かし、お客様に最適なプランをご提案いたします。
月々の返済の負担を減らしたい、金利が低いローンへ乗り換えたいという方は、協和信用株式会社にお気軽にご相談ください。