独身者の老後には、経済的な不安がつきものです。
実際に、「老後資金をどのくらい用意すれば良いのだろう」と不安に感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、独身者(おひとりさま)向けに、老後資金の必要金額や無理なく備える方法を解説します。
独身者(おひとりさま)の老後資金はいくら必要?
総務省の「家計調査報告」によると、65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計における平均年金収入は 118,230円、平均支出は145,430円です。
この場合、年金だけではひと月あたり27,200円が不足する計算となります。
仮に85歳まで生きるとすると、65歳から85歳までの20年間で「27,200×12ヶ月×20年間=6,528,000円」の生活費が不足することになるでしょう。
ただし、これはあくまでも平均値です。
もらえる年金の額は人により異なりますし、家賃負担の有無や介護の必要性などにより、不足する金額も変わってきます。
また、女性の場合は65歳時点の平均余命が24.38年(89歳)であることから、もう少し余裕を見ておく必要があるでしょう。
老後資金は、最低でも男性なら1,000万円以上、女性なら1,200万円以上は用意しておくことをおすすめします。
独身者(おひとりさま)が老後資金を用意する方法
老後資金を用意する方法のうち、代表的なものは以下の3つです。
積立投資
30代、40代など、老後まで時間的な余裕がある方におすすめしたいのが、積立投資です。
毎月一定金額の投資信託などを、長期間に渡って購入することにより、複利効果で効率よく資産形成できる可能性があります。
さらに、NISA口座を上手く活用すれば、利益にかかる税金も節約できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、掛金の拠出から運用方針の決定、実際の運用までを全て自分自身で行う私的年金制度のひとつです。
掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税というメリットがあります。
ただし、60歳までは引き出しができないため、無理のない金額で行なわなければなりません。
個人年金保険
個人年金保険も、私的年金制度のひとつです。
保険会社と契約を結び、保険料を納付することで、一定の年齢以上になると、年金として保険金を受け取ることができます。
契約内容によっては、一括受け取りも可能です。
また、支払った保険料は、一定の金額以内であれば、所得控除の対象となります。
【独身者(おひとりさま)向け】持ち家を活用した老後資金の作り方
続いては、持ち家を活用した老後資金の作り方をいくつか紹介します。
リースバック
リースバックとは、持ち家を売却した後に、売却先から賃借して住み続ける方法です。
売却資金によって老後資金を用意することができ、引き続き持ち家に住み続けられるというメリットがあります。
ただし、住み続ける限り、家賃も支払い続ける必要があるため、注意が必要です。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージは、持ち家を担保にまとまった資金を借り入れ、契約者が死亡した後に持ち家を売却することで借入金を返済する融資商品です。
生存中の返済は利息分のみで良いので、負担を軽減しながら老後資金を借り入れできるというメリットがあります。
ただし、持ち家は失うことになるため、遺族に相続することはできません。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、持ち家を担保に高額の借り入れが可能な融資商品です。
比較的金利が低く、返済期間も長期で設定できるため、無理なく老後資金を用意することができます。
また、返済が滞らない限り、持ち家を失うリスクもありません。
老後資金を無理なく用意するためのポイント
続いては、独身者が老後資金を無理なく用意するためのポイントについて解説します。
毎月の支出を見直す
老後資金を無理なく用意するためには、若いうちから毎月の支出を見直しておく必要があります。家計管理を徹底し、無駄な支出をできるだけ減らして、積立投資やiDeCoの掛金に回しましょう。
老後資金専用の口座を作る
老後資金専用の口座を作ることで、「今いくら貯まっているか」が管理しやすくなります。
これにより、老後資金として目標の金額を確実に貯めることができるでしょう。
付加年金制度を活用する
付加年金制度を活用すれば、月額400円の付加保険料を支払うことで、将来の年金額を増やすことができます。
対象となるのは第1号被保険者と任意加入被保険者のみですが、無理のない負担で将来の年金を増やせるので、おすすめです。
不動産担保ローンなら独身者(おひとりさま)も無理なく老後資金が作れる!
持ち家を担保にした不動産ローンであれば、老後資金を無理なく用意できます。
金利も低く、返済期間も長期で設定できるので、返済計画も立てやすいでしょう。
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不動産担保ローンの老後資金への活用についても、ぜひお気軽にご相談ください。