通常、建物は築年数が長くなればなるほど価値が下がりますが、古くなればなるほど価値が上がるヴィンテージマンションがあることをご存知でしょうか。古いマンションであればすべてヴィンテージマンションと呼ばれるのではなく、特定の条件を満たしている古いマンションの場合は、比較的築年数が短く新しいマンションよりも評価額が高くなるケースがあるのです。
そこでヴィンテージマンションと呼ばれるためにはどのような条件が必要なのか、ヴィンテージマンションを担保に不動産担保ローンを利用する場合どのようなメリットがあるのかについてご紹介します。
東京のヴィンテージマンションの条件
東京でヴィンテージマンションと呼ばれるための条件には以下のようなものがあります。
- マンションが建ってから10年以上経過している
- 高級住宅街や人気のあるエリアにある
- デザイン性に優れている
- 管理体制が整っている
- 交通のアクセスがよく、利便性の高いエリアにある
これらの条件を満たしているマンションに住んでいることがステータスだと考える人も多いことから、築年数が経っていても値段が下がることがなく、逆に古くなればなるほど価値が上がることも多いため、安定した資産価値のある物件なのです。自分の住んでいるマンションがヴィンテージマンションとして認知されているかを知りたい場合は、「ヴィンテージマンション マンション名」で検索すると調べることができます。
都心部のタワーマンションは販売価格が頭打ち状態?
都心部のタワーマンションがブームになっていた頃は、不動産価格が高騰し、マンションの販売価格がどんどん上昇していました。
ヴィンテージマンションに住んでいることがステータスと考える人が多いというご紹介をしましたが、都心部のタワーマンションに住むことがステータスだという認識を持つ人が多いため、港区や品川区といった人気のあるエリアにあるタワーマンションは、現在も販売価格の高い物件が数多くあります。しかしその反面、販売価格が上がりすぎたことでマンションの値段は頭打ち状態になっているといわれています。
いわゆるヴィンテージマンションとしての価値が認められたマンションの場合は、築年数が経過していても人気があるため、販売価格が大きく下がってしまうことがありませんが、一般的なマンションの場合、築年数が経過し、見た目が劣化していると評価額が大きく下がってしまいます。
このようにマンションが建っている場所、人気の度合い、建築物のデザイン性などによって、同じ築年数の物件であったとしても評価額が大きく変わります。
東京のヴィンテージマンションを担保に不動産担保ローンを利用するメリット
東京にあるヴィンテージマンションと認定されているマンションの場合、築年数が経過していることで逆に評価額が高くなるケースもありますし、マンションによっては10年近く販売価格がほとんど変わらない物件もあります。そのため、安定した販売価格が期待できるため担保として高い評価を得ることができます。
一般的には築年数が古くなればなるほど資産価値が下がります。築年数が古く不動産担保ローンの利用を諦めていた人であっても、ヴィンテージマンションの場合、担保価値が高く評価される可能性が高いので、築年数が30年以上の物件を所有していて不動産を担保に融資を受けたい場合は、一度ローン会社に融資の相談をしてみることをおすすめします。
東京の人気エリアにある築古物件は地方の築古物件よりも優遇される可能性が高い
同じ築古(ちくふる)マンションでも、地方にある築古マンションと比較した場合、東京の人気エリアや交通の便がよい場所にある築古マンションは、不動産評価額が優遇される可能性が高い傾向があります。特にノンバンクの不動産担保ローンを利用する場合は、人気エリアにある場合や交通の便が良い場所にある築古マンションの場合、不動産価値が高く評価されることが多いです。
ヴィンテージマンションと認定されている場合はほとんどの場合高い評価を得ることができますが、仮に自分の住んでいるマンションがヴィンテージマンションとして検索結果が得られなかったとしても、エリアの人気の度合いや交通の利便性などの条件によっては高く評価される可能性があります。
まとめ
一般的にマンションは築年数が経過すればするほど、不動産としての価値は下がります。しかし、東京の人気エリアにあり、ヴィンテージマンションと認定されている場合は、10年間販売価格がほとんど変わらない物件もあります。そのため、ノンバンクの不動産担保ローンの場合、マンションのあるエリアによっては高い評価が得られる可能性があります。不動産担保ローンの利用を検討していて、担保物件のマンションの築年数が古いため融資が受けられないと思っている人は、一度ローン会社に相談してみることをおすすめします。