不動産担保ローンには、個人向けの不動産担保ローンと法人向けの不動産担保ローンがあります。また、担保の必要がないビジネスローンもあります。ここでは、不動産担保ローン、法人向け不動産担保ローン、ビジネスローンの違いと利用条件についてご紹介します。
不動産担保ローンと法人向け不動産担保ローンの違い
不動産担保ローンは、個人向けに個人が所有している家や土地を担保にお金を借り入れることができるものと、法人や個人事業主が事業資金として利用することができる法人向け不動産担保ローンがあります。
個人向けの不動産担保ローンは、個人のみが利用することができるので、借り入れた資金は事業資金として利用することができません。法人向け不動産担保ローンは、対象が法人や個人事業主に限られているため、借り入れた資金は事業資金として使うことができますが、逆にプライベートの資金として使用することができません。
法人向け不動産担保ローンとビジネスローンの違い
法人向け不動産担保ローンは、不動産を担保にしてお金を借りるため比較的審査が通りやすいという特徴があります。一方、ビジネスローンは、担保不要で借入ができるものが多くあります。
不動産を担保にする場合、借り入れ限度額は利用するローン会社によって大きな幅がありますが、不動産を担保にすることで借入限度額は比較的多く、またビジネスローンに比べて金利は低めになっています。
ビジネスローンの場合は、担保は必要ありませんが不動産担保ローンに比べて借入限度額が少なく、金利が高めに設定されています。利用するローン会社によっては、借り入れ限度額が300万円程度とかなり低く設定されているところもありますので、ビジネスローンを利用する場合は、利用限度額や利率をよく確認した上で利用することが大切です。
法人向け不動産担保ローンを利用するメリットと注意点
不動産を担保にお金を借り入れる不動産担保ローンには、個人向けの商品と法人向けの商品があります。個人向けの不動産担保ローンは事業資金として使うことができないので、法人向けの不動産担保ローンを利用する必要があります。
また、法人向け不動産担保ローンは、不動産を担保にすることで比較的審査が通りやすく、金利も抑えることができるというメリットがあります。また、不動産を担保にすることで借入限度額が大きいので、設備投資などで多額の事業資金を借りたい場合にも利用することが可能です。
反対にデメリットは、返済が滞ってしまうと担保にしていた不動産を失う可能性があることです。担保にした不動産を失わないようにするためには、支払いが滞らないように注意する必要があります。
ビジネスローンを利用するメリットと注意点
ビジネスローンを利用するメリットは、担保が不要な商品があること、審査結果が即日出る商品があるため申し込みからすぐにお金を借りることができることです。逆にビジネスローンを利用するデメリットは、不動産担保ローンに比べて貸付限度額が少ないことと、法人向け不動産担保ローンに比べて利息が高いことです。また、不動産担保ローンに比べて貸付限度額が低いので、返済期間が短いこともデメリットの1つといえます。
ローンを利用する場合、それぞれの商品にメリット、デメリットがありますので、商品の特徴や借入希望額金額に合わせて適切な商品を選択することが大切です。
不動産担保ローンは赤字決算でも審査が通るのか
通常銀行から融資を受ける場合、業績が赤字の場合は融資を受けることは厳しいのが現状です。しかし、不動産を担保にする不動産担保ローンの場合、万が一貸付金の回収が難しくなったとき、担保にした不動産を売却することで貸付金の回収が可能なので、会社の業績が赤字だったとしても審査が通る可能性があります。
ただし、担保があれば必ずしも審査が通るわけではなく、抵当権の数や土地や建物の評価額が低い場合や、他社の借入状況などにより審査が通らないこともあります。
ビジネスローンを利用する場合は借入限度額いっぱいの金額での申し込みは避ける
ビジネスローンは、お金が振り込まれるまでの期間が短く、担保の必要がないためすぐにお金が必要なときに利用するには便利なローンです。しかし、すぐに審査結果が出るとしても審査に通らなければお金を借りることはできません。
先程ご紹介しましたが、ビジネスローンは不動産ローンに比べて貸付限度額が少なく、金利も高めなので必要な金額の分だけ借りるのがおすすめです。限度額いっぱいの金額で申し込みをするよりも審査が通りやすくなるだけではなく、利息を節約することにもなります。
最後に
事業資金の借入を行う方法には、法人向けの不動産担保ローンを利用する方法やビジネスローンを利用する方法があります。不動産担保ローンにもビジネスローンにもご紹介のようにそれぞれにメリットとデメリットがありますし、貸付限度額や金利が異なります。必要な事業資金の額に合わせて、使いやすいローンを選択するようにしましょう。
不動産担保ローンとビジネスローンの違いついて、より詳細にご覧になりたい場合は、こちらをご参照ください。