不動産担保ローン関連コラム

不動産担保ローンなら親の土地を担保にお金を借りられる?

不動産担保ローンは、所有している不動産を担保にすることで低い金利で長い期間借り入れができるため、まとまった資金の調達方法として利用しやすい金融商品です。ですが、自分自身は担保にできる不動産を所有していない場合、親が所有している土地を担保にすることができるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、親の土地を担保に不動産担保ローンを利用する方法について解説します。

親の土地は不動産担保ローンの担保になる?

結論から申し上げますと、一般的に2等親または3等親以内の親族が所有して不動産を担保に不動産担保ローンを利用することは可能です。
ただし、親が所有している不動産を担保に不動産担保ローンを利用する場合には、土地の所有者である親の同意や協力が不可欠になります。
親に内緒で親が所有している不動産を担保にお金を借りたいと思う人もいると思いますが、これは事実上不可能です。
親の土地を担保に不動産担保ローンを利用したい場合は、親の承諾を得る必要があります。

親の土地を担保にお金を借りるときの条件

親の土地を担保に、不動産担保ローンを利用してお金を借りる場合の一般的な条件は以下の3つです。

不動産の所有者である親の同意

「担保」には、借りたお金が返済できなくなってしまったときは担保として提供した不動産を競売にかけ、売却益から残債の返済を行うという意味があります。
つまり、子どもが借りたお金の返済ができなくなってしまった場合は、親は担保として提供した不動産を失ってしまう可能性があるということです。
そのため、親の土地を担保に不動産担保ローンを利用する場合は、必ず親の同意を得るようにしましょう。

不動産への抵当権設定

不動産を担保に融資を受ける場合、担保となる不動産には抵当権が設定されます。
抵当権とは、返済が不能になったときに債権者(お金を貸した側)が担保の不動産を競売にかけ、売却益から返済をしてもらうことができるという権利のことです。
抵当権の設定には、権利証(登記済証または登記識別情報通知)、不動産所有者(親)の印鑑証明書(3か月以内に取得したもの)、実印が必要です。
つまり、不動産の抵当権を設定するためには、所有者である親の協力が必要になります。

不動産所有者が連帯保証人にならなければいけないケースも

親の不動産を担保にお金を借りる際には、ローン会社から不動産所有者を連帯保証人にしなければならないという条件を提示される可能性があります。
保証人には、「保証人」と「連帯保証人」と呼ばれているものがありますが、保証人と連帯保証人は責任の範囲が大きく異なります。
連帯保証人は、債務者(お金を借りた人)と同じ責任が課せられることになります。
そのため、連帯保証人になる親には、子どもが返済が不能になってしまった場合は子どもに代わって返済義務を負わなければならなくなることを理解しておいてもらう必要があります。

親の土地で不動産担保ローンを利用するときの注意点

親名義の土地を担保に不動産担保を利用することは可能ですが、自分名義以外の土地を担保にする場合はいくつか注意しなければならないことがあります。

連帯保証人の条件を確認する

親の土地を担保に不動産担保ローンを利用する場合、土地の所有者である親を連帯保証人にすることを条件としているローン会社が多くありますが、連帯保証人に年齢条件が設けられていることがあります。
土地の所有者である親を連帯保証人にすることが必須で、かつ連帯保証人に対して年齢制限が設けられている場合は、親の年齢が年齢制限以内でなければ不動産担保ローンを利用できない可能性があります。
親の土地を担保にする場合は、お金を借りる人の条件だけではなく連帯保証人に関する条件も事前に確認しておくようにしましょう。

担保予定の土地の抵当権を確認する

親の土地を担保に不動産担保ローンを利用する場合は、担保予定の土地の抵当権について事前に確認を行っておきましょう。
土地を担保にお金を借りた場合、借りたお金を完済しても抵当権は自動で抹消されることがないため、返済が終わったあとも抵当権がついたままになっているケースがあります。
特に親が所有している土地の場合、土地に関する今までの経緯をまったく知らないという方も多いので、担保予定の土地の抵当権に関する内容を事前に把握しておくことが大切です。
返済が終わっているにもかかわらず、抵当権が付いたままになっていた場合は、抵当権抹消手続きを行えば抵当権を外すことができます。

最後に

親の土地を担保に不動産担保ローンを利用することは可能ですが、事前に確認しておかなければならないことがいくつかあります。
自分名義以外の土地を担保にする場合は、不要なトラブルに避けるためにも、親に迷惑をかけないようにするためにも不動産担保ローンに関する知識が豊富なローン会社を利用することが大切です。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化したローン会社です。不動産担保ローンに特化したノウハウを生かし、お客様に最適なプランをご提案しています。親名義の土地を担保に不動産担保ローンの利用を検討されている方は、まずはお気軽に協和信用保証株式会社にご相談ください。

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