「家族に内緒でお金を借りたい」と考えている人は少なくないでしょう。
そこで今回は、不動産担保ローンは家族に内緒で借りることができるのかわかりやすく解説します。
不動産担保ローンは家族に内緒で借りられる？
お金は借りたいけれど、家族には知られたくないと考える人も多いでしょう。
結論から申し上げますと、家族に内緒で不動産担保ローンを利用することは可能です。
しかし、バレてしまうケースが多いので、家族間での不要なトラブルや揉め事を防ぐために、できれば家族に相談したうえで借り入れを行うことをおすすめします。
不動産担保ローンによる借り入れが家族にバレる原因
不動産担保ローンで借り入れをしたことが家族にバレてしまう原因には以下のようなことがあります。
不動産担保ローンの会社からの郵便物
不動産担保ローンで借り入れをしたことが家族にバレてしまう原因で一番可能性が高いのが、不動産担保ローンを利用した会社からの郵便物です。
ノンバンクのローン会社の場合は、郵便物で家族にバレないように配慮をしてもらえるケースもありますが、そのような対応をしてもらえないローン会社を利用した場合は、家に届いた郵便物を家族が先に開封してしまうと借り入れがバレてしまいます。
不動産の抵当権設定登記
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保に借り入れを行います。その際、担保として提供した不動産には抵当権が設定されます。
抵当権とは、借り入れたお金の返済ができなくなってしまったときに、担保の不動産を競売にかけ、その売却益で残債を返済してもらえる権利のことです。
不動産担保ローンを利用するためには、不動産に抵当権が付いていることを公にするために抵当権設定登記の手続きを行う必要があります。
抵当権設定登記を行うと、「抵当権が設定された日」「抵当権が設定された理由」「借入先」「借入額」「金利」等の情報が不動産の登記簿謄本・登記事項証明書に記載されます。
不動産の登記簿謄本・登記事項証明書は、誰でも閲覧が可能です。一般的には家族が不動産の登記簿謄本・登記事項証明書を閲覧する可能性は極めて低いと言えますが、もしも家族が登記簿謄本・登記事項証明書を閲覧する機会があった場合は、借入に関する情報がすべてわかってしまうことになります。
返済遅延による督促
不動産担保ローンの手続きを家族に内緒で手続きを行ったとしても返済が遅れてしまったり、入金ができなくなったりしてしまうと、借り入れを行ったローン会社から電話やメールで返済の催促や督促状が届くようになります。
たとえ、借り入れに関して家族には内緒なので家には連絡しないでほしいという取り決めがあったとしても、返済が滞ってしまうと自宅宛てに郵便物や電話がかかってくる可能性が高いでしょう。
数日程度の遅延であれば家族にバレない可能性もありますが、数か月にわたり返済が滞ってしまうとローン会社からの督促などで家族にバレてしまう可能性があります。
家族に内緒で不動産担保ローンを利用する方法
どうしても家族に内緒で不動産担保ローンを利用したいという場合は、以下の方法を検討してみましょう。
ノンバンクのローン会社を利用する
金融機関の不動産担保ローンを利用する場合は、銀行のマニュアルの中で融資を行うため、顧客のニーズに合わせた対応と行うことが難しく、顧客側の要望が通らない可能性が高くなります。
しかし、ノンバンクのローン会社の場合は「家族に内緒で利用したいという希望がある場合はご相談ください」という内容を提示している会社も少なくありません。
家族に内緒で融資を受けたい場合は、このような内容を提示しているローン会社に相談してみることをおすすめします。
無登記ローン・無設定ローンを利用する
前述のとおり、不動産担保ローンを利用する場合は抵当権が付いていることを公にするために抵当権設定登記の手続きを行う必要があります。
担保となる不動産は必要ですが、登記をせずに「登記留保」という形で融資を受けられるものが無登記ローン、無設定ローンと呼ばれている商品で、ローン会社は抵当権設定登記の手続きを行うことで、債務者の不動産の抵当権があることを公にすることができます。
しかし、無登記ローンや無設定ローンは抵当権設定登記の手続きを保留にした状態で融資を受けることになりますので、債務者が返済できない状態になったときのリスクが大きくなります。そのため、無登記ローンや無設定ローンは抵当権設定登記が必要な不動産担保ローンと比較すると金利が高く設定されるのが一般的です。
金利は利用するローン会社によって異なりますが、最低金利でも10％以上の金利になる商品が多いので、無登記ローンや無設定ローンを利用する場合は借入額を必要最低限に抑え、できるだけ早く返済しないと金利分の負担が大きくなりますので注意が必要です。
カードローンなどで必要最小限のお金を借りる
キャッシングやカードローンの申し込みは、利用者が多いことからwebで完結できる会社が多くあります。
利用明細等も、web明細を利用している場合は郵便物が自宅に届くことがありません。
不動産担保ローンと比較すると、金利が高く、融資額も少額になってしまいますが、どうしても家族に内緒にしたいという場合は、キャッシングやカードローンを利用することを検討してみましょう。
最後に
不動産担保ローンは、金利が低く、高額な融資も可能なので便利な金融商品ですが、家族に内緒で利用したい場合は、借り入れが家族にバレてしまう可能性や無登記ローンなどの金利が高い商品を使わなければならない可能性があります。
ただし、ノンバンクのローン会社の場合は顧客のニーズに対応してもらえる可能性がありますので、まずはノンバンクのローン会社に相談してみると良いでしょう。
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