一戸建て住宅や分譲マンションなどを不動産融資の担保に用いることが多いかと思いますが、一般的には、畑などの建築物を建てられない特殊な不動産以外は、不動産担保ローンの融資対象とみなされます。勿論、駐車場もその限りではありません。ここでは、駐車場を不動産担保にするならノンバンク利用がおすすめな理由をご紹介していきます。
そもそも駐車場を不動産担保にできるのか?
駐車場を不動産担保ローンの担保に設定可能かどうか、というお話ですが、不動産担保ローン会社としては、ご相談頂ければ可能であると考えます。ご相談次第といった点に関してですが、まず不動産担保ローン会社によって、融資上限金額の算出方法に違いが出てくるのが最大のポイントになるのです。駐車場を担保とした場合、不動産担保ローン業者の融資上限金額の算出方法には二通りの方法があります。
1:駐車場全体で何台に貸し出しができて、1台分辺りをいくらで貸せるのかといった算出方法(収益還元方式)
2:現在所有者が賃貸中の借主との賃貸借契約を破棄したことを想定し、立ち退き料を減算した上で更地としての当該土地の価値を試算する方法(純粋な不動産売買方式)
このいずれかの方法で不動産の価値を算出し、債権回収リスクや不動産の所有者の属性などを考慮し、最終的に評価金額を算出します。比較的ですが、不動産担保ローンの審査が甘いノンバンク系の不動産担保ローン会社の方が、審査が甘く駐車場を不動産担保として利用しやすくなっています。
不動産担保ローンの審査が甘くなる条件とは?
不動産担保ローンの審査が甘いか否かは、様々な要素によって変わってくるものです。銀行などの方が信頼感は強いかと思いますが、不動産担保ローンの審査が甘いか否かで考えるのならば、銀行などの金融機関の不動産担保ローンは審査が甘いとは言えません。銀行や大手ノンバンク系の不動産担保ローンの審査は厳しくなっているため、審査が甘い中小ノンバンク系の不動産担保ローン会社に、大手ノンバンクや銀行の不動産担保ローンの審査に落ちた方が集まる傾向にあります。
審査が比較的甘い、中小ノンバンク系の不動産担保ローンでは、第二抵当不動産を担保にしてもローン融資を受けることが可能な場合もあります。第二抵当不動産の場合、担保ローン相談を行っても不動産担保ローン融資を受けられない場合の方が多くなります。
しかし、ここで問題になるのが、違法な消費者金融などの不動産担保ローンです。いわゆる“闇金“ともいわれる消費者金融の不動産担保ローンは気軽に高額を融資してもらえるため、利用してしまう人も多いようですが、消費者金融での借り入れはなるべく避けるようにしましょう。いわゆる闇金業者かどうかを見極める方法としては、登録番号の確認が挙げられます。金融機関が営業活動をするためには、「都道府県知事」または「財務局長」の登録番号が必要になります。この登録番号がウェブサイト上に掲載されていないノンバンクには警戒した方がいいでしょう。もしも掲載されていても、更新の有無にも注意してください。
不動産担保ローンの第二抵当とは?駐車場を担保にするならノンバンク利用がおすすめ
不動産担保ローンの審査を受ける場合、重要になるのが「抵当権」です。先ほどお話したように、不動産担保ローンの担保とする不動産が第二抵当である場合には、銀行や大手ノンバンク系では融資を受けられない可能性があるのです。
ここで改めて、第二抵当について知っておきましょう。抵当権には、登記を行った順番によって順位がつけられます。一番早い登記を「第一抵当権」と呼び、次の登記を「第二抵当権」と呼びます。第一抵当・第二抵当といったこの順番には、債権の回収の順番という意味があります。銀行や大手ノンバンク系などでは、第二抵当以降での不動産担保ローンを避ける傾向があるのです。その理由は、もしも債務者が返済不能になった場合、その時点での不動産担保価格では回収できなくなってしまう可能性が高いからです。
また、債権者が多いと、担保処分に当たっての手続きも煩雑になります。その点では、中小ノンバンク系での不動産担保ローンがおすすめになります。中小ノンバンク系の不動産担保ローンは比較的審査が甘い傾向にあり、第二抵当でも比較的支障なく不動産担保ローンの審査を受けることができます。返済能力に問題がない場合、第二抵当でも不動産担保ローンの相談に乗ってくれる中小ノンバンク系の不動産担保ローン会社もあるので、是非相談してみてください。
最後に
駐車場を不動産担保にした不動産担保ローンなら、ノンバンク利用がおすすめです。戸建ての不動産や空き地などと異なり、駐車場を不動産担保にしてのノンバンク利用は建物の解体費減算などのリスクを抑えることが可能です。駐車場を担保とした不動産担保ローンにもってこいといえる選択ではないでしょうか。駐車場を不動産担保にしたノンバンク利用にお悩みの場合は是非一度ご相談くださいませ。
ノンバンク利用での不動産担保ローンについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。
https://kshc.jp/realestate-securedloan/