不動産担保ローンを利用する際は、事前に自分でも不動産相場を調べておくと良いでしょう。
ですが、不動産相場の調べ方が分からないという方もいますよね。
この記事では、不動産相場の簡単な調べ方を分かりやすく解説します。
不動産相場は自分で調べることも大事
不動産の売却を考えている方はもちろん、不動産担保ローンの利用を検討している方も、不動産相場を調べておくことが大切です。
例えば、不動産の売却時には、不動産会社の査定額を鵜呑みにして契約をしてしまうと、相場よりも安い金額のまま売却し、損をしてしまう可能性があります。
また、不動産担保ローンを利用する際には、不動産相場を知っておくことで、「いくら借りられるか」の目安を知ることにつながるでしょう。
不動産相場の簡単な調べ方
続いては、不動産相場の簡単な調べ方をいくつか紹介します。
不動産販売サイト
実際に売り出されている物件の販売価格を調べることで、そのエリアの不動産相場を知ることができます。
売り出し中の物件の販売価格は、不動産販売サイトで調べるのが良いでしょう。
ただし、不動産販売サイトで確認できるのは、あくまでも「売り出し中の価格」です。
その価格で必ずしも売買契約が成立するとは限りません。
なかには、売り出し中に徐々に価格を下げる物件もあるでしょう。
そのような価格の推移も参考にすると良いかもしれませんね。
土地総合情報システム
土地総合情報システムは、国土交通省が運営するサイトです。
誰でも自由に閲覧することができます。
実際に不動産取引を行った方に向けて行われたアンケート調査の結果がデータベース化されています。
実際の取引をもとに、売買価格(取引価格)情報を調べることができ、地価公示や、都道府県地価調査の価格なども参照できるのがメリットです。
レインズ・マーケット・インフォメーション
レインズ・マーケット・インフォメーションは、不動産取引情報提供サイトです。
国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しています。
全国に4つある指定流通機構で構成された全国指定流通機構連絡協議会の保有する、実際に売買が行われた物件の価格(成約価格)等の取引情報を検索できるのが特徴です。
不動産売買の成約事例を閲覧できるのがメリットですが、掲載されている過去の成約情報が閲覧できるのは、基本的に不動産会社のみとなります。
固定資産税評価額
土地の場合、固定資産税評価額を使って不動産の売却相場を算出することもできます。
一般的に、土地の売却相場は、固定資産税評価額の150%〜160%程度だと言われています。
つまり、固定資産税評価額1,000万円の土地の場合、実際の取引価格は約1,572万円〜約1,715万円となります。
なお、固定資産税評価額は、市区町村などから送付されてくる固定資産税の「納税通知書」や、「固定資産税評価証明書」で確認することができます。
路線価
路線価とは、路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額のことです。
国税庁・国税局長が、毎年7月に公表しています。
路線価は、公示価格のおよそ80%程度の価格だと言われているので、これから不動産相場を計算することも可能です。
なお、路線価は全ての土地で公表されているわけではありません。
公表されている路線価については、一般財団法人資産評価システム研究センターが公開する「全国地価マップ 」で調べることができます。
不動産相場を調べるときの注意点
不動産担保ローンでいくら借りられるのかの目安として、不動産相場を調べようとしている方もいるでしょう。
しかし、不動産相場=不動産担保ローンの借入可能額というわけではありません。
不動産の価格は変動するため、今後下がる可能性もあります。
そのため、不動産担保ローンの借入可能額は、担保となる不動産の評価額の60〜80%となるのが一般的です。
金融機関やローン会社では、不動産相場に一定の比率を掛けた金額(担保掛目)を担保評価額として算出します。
例えば、不動産相場が5,000万円であったとしても、担保掛目が70%になら担保評価額は3,500万円となり、不動産担保ローンの借入可能額は3,500万円が目安となります。
最後に
不動産担保ローンの利用を検討しているなら、事前に不動産相場について調べておくことをおすすめします。
不動産相場は、不動産販売サイトで売り出し中の物件の価格を参照したり、国土交通省が運営する土地総合情報システムのサイトで検索したりして調べることが可能です。
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