事業の資金繰りのコツ
会社経営に当たって、一番の大敵は何かと言えば、何と言っても資金繰りの悪化でしょう。そこで、事業の資金繰りを改善するために実際的な策を講じなければなりません。
では、会社経営における資金繰りとは、一体どんな意味で用いられているのでしょうか。資金繰りとは、経費などの支払いに対応することができるよう、会社に入ってくるお金と出ていくお金を上手に管理し、その流れをコントロールすることを意味しています。
そこで是非とも考えておきたいのは、資金繰りを改善するために何ができるかということです。これには税金支払いを少なくすることが大きく関係しています。
会社経営の資金繰りのために税金支払いを少なくする方法は、大きく分けて二つあると言われています。その一つは、青色申告の手続きを行なうことです。青色申告は、個人事業主にとっては控除額などで優遇を受けることができるものであり、法人にとっては欠損金の繰越控除ができることになります。
資金繰りを改善するために税金支払いを少なくするもう一つの方法は、消費税の免除でしょう。
実際、どの会社にとっても消費税の納付は、資金面で意外に大きな負担となっています。この消費税に関しては、2年前の売り上げが1,000万円を超えない場合であれば原則として納税が免除されるということになっています。この点で免除を受けるためには一定の条件を満たしていなければなりません。例えば、創業時の資本金が1,000万円未満であることといった条件があります。さらに、前半上半期の売り上げが1,000万円以下であること、もしくは給与等が1,000万円以下であること、といった条件のうちいずれか一つを満たしている必要があります。
このような条件を満たしている場合であれば、是非とも手続きを行なって税金支払いをできるだけ少なくするようにしましょう。こうした方法によって、事業の資金繰りを改善することができるでしょう。