住宅ローンが残っていても不動産担保ローンで借入できますか?
住宅ローンが残っていても不動産担保ローンで借入できます。大切なのは「担保不動産の評価」と「住宅ローンの残高」の2点です。住宅ローンでは土地と建物に抵当権の登録がされています。「もう担保に入れてしまっているのだからそれ以上は無理」と考える人もいますが、実はこの考え方は間違っています。1つの不動産には1つの抵当権しか設定できないというわけではないからです。1つの土地に2つ以上の抵当権を設定することもできます。
具体例を出して考えてみましょう。2,000万円の価値がある土地と建物があったとします。すでに1,000万円の借金の担保として抵当権が設定されていました。しかし、この土地と建物の価値から借金の金額を差し引いてもまだ1,000万円分の価値が残っています。さすがに1,000万円満額は審査に通らないかもしれませんが、8割程度なら借りられる可能性は十分にあります。
これが「担保不動産の評価」と「住宅ローンの残高」の2点が重要だと書いた理由です。「住宅ローンの残高」に対して、「担保不動産の評価」に余裕があるなら不動産担保ローンを借りられる可能性があります。不動産担保ローンでは年収はそれほど重視されません。なぜなら、あくまで土地などの不動産を担保に入れてお金を借りるからです。無職の人でも十分な担保を用意していれば借りられる可能性があります。しかし、借金の返済は本人の収入からしていくので、年収が全く関係ないというわけではなく、それなりに審査に影響はします。
また、個人信用情報も重要になります。十分な担保を用意していてもブラックリストにのっている人などは審査に通らない可能性があります。不動産担保ローンで一番大切なのは担保に入れる不動産の価値ですが、年収や個人信用情報などもそれなりのウェイトを占めます。どのウェイトがどの程度なのかは金融機関によって異なっているので、複数のサービスを比較してみましょう。