どうしてもお金が必要になったときに融資を受ける方法はいくつかありますが、その中の1つに所有している車を担保にお金を借りる車担保融資というものがあります。車担保融資は、車融資、自動車金融と呼ばれることもあります。車を担保にお金を借りたいと思う人もいると思いますが、車担保融資にはメリットもあればりますが、デメリットもあります。そこで今回は、車担保融資とは何か、車担保融資を利用するメリット・デメリットについてご紹介します。
車担保融資とは
車担保融資とは、記事の冒頭でご紹介したように車を担保に融資を受けるものです。担保にする車は、自分で所有している車以外にも自分名義以外の車を担保にすることも可能です。車担保融資には、融資を受けるローン会社などに車を預ける「預かり方式」と車にのったままで融資を受けることができる「のったまま方式」があります。
預かり方式のメリット・デメリット
預かり方式は、融資を受けた借入金の返済が終わるまで融資を受けたローン会社に車を預けて融資を受ける方法です。
預かり方式のメリットは車を預けることで債権者のリスクを軽減することができるため、のったまま方式と比較すると高く査定をしてもらえる可能性が高いことです。また、すべての自動車金融会社が安全だとは言えませんが、預かり方式を採用している会社は比較的安全な会社が多いこともメリットの1つと言えます。
預かり方式の最大のデメリットは、返済が終わるまで車を使うことができないということです。日常生活で車を使用している人の場合、車を預けてしまうと日常生活に支障をきたしてしまいますので、車を預けてしまうのはかなり難しいという人も多いでしょう。
車を預けて融資を受ける場合は、比較的高く査定してもらえることが多いですが、車の管理をするという名目で高額な管理費や維持費などを請求する悪徳な業者もありますので注意しましょう。
のったまま方式のメリット・デメリット
のったまま方式は、車を預けずに融資が受けられる方法です。日常生活で車がかかせないという人は、のったまま方式を利用すると、車を利用している状態で融資を受けられるというメリットがあります。
ただし、車を預けずに融資を受ける場合は、車検証の引き渡しを要求されてしまうと法に触れてしまう可能性があるので注意しなければなりません。なぜなら、道路運送車両法第66条1項で「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」と定められているためです。この法律に違反すると、最高で50万円の罰金が科せられます。つまり、ローン会社から車検証の提出を求められた場合は、車検証を車に載せない状態で車を使用することになるため、道路運送車両法という法律に違反することになってしまうのです。
他にも担保にしていた車で事故を起こしてしまい全損してしまった場合は、借りていたお金を一括返済しなければいけなくなるというデメリットもあります。
車担保融資の注意点
車担保融資は、ご紹介のように車に乗ったまま融資を受けることもでき、ローン会社で手続きを行えば即日融資を受けることも可能なので、すぐにお金が必要な人にとって便利な融資方法の1つと言えます。しかし、悪質なローン会社も存在していることから、高額な利子を要求されたり、車の管理を目的に高額な管理費を要求されたりすることもあります。
車担保融資は総量規制の対象となっているため他社での借入状況は確認されますが、車を担保にすることでローン会社のリスクを抑えることができるため、カードローンなどと比較すると審査に通りやすいという特徴があります。
しかし、仮に預かり方式で融資を受けたとしても車検や納税義務は融資を受けた人にありますし、車担保融資は高額査定と言われている会社でも10万円程度のところが多いです。まずは他にお金を工面する方法がないかを検討し、車担保融資利用することをおすすめします。
車担保融資で足りない場合は不動産担保ローンを検討する
車担保融資は、比較的審査に通りやすく、即日融資が実行されることが多いので、すぐにお金が必要な人にとっては便利な融資方法と言えます。しかし法律違反になってしまう可能性もある融資方法なので、慎重に利用する必要があります。
不動産を所持している、または家族が不動産を所持している場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみるのも1つの方法です。家族所有の不動産を利用する場合は所有している家族の同意が必要になりますが、車担保融資と比較すると高額な融資を受けることが可能で、返済期間も長く設定されているので無理のない返済計画を立てることができます。また車担保融資と比較すると金利を抑えることができますので、できるだけ多くの融資を希望する場合は不動産担保ローンの利用を検討してみるのも良いでしょう。
最後に
車担保融資は、カードローンなどと比較すると審査に通りやすく、即日融資が可能なのでできるだけ早く融資を受けたいという人にとっては便利な融資方法の1つと言えます。しかし、悪徳業者も多く、法律違反になってしまう可能性もありますので利用には注意も必要です。
どうしてもお金が必要になったときに、融資を受けられる方法は1つではありません。それぞれにメリットやデメリットがありますので、内容を十分に理解した上で利用するようにしましょう。