事業を行っていると資金繰りの調整がうまくいかず、急にお金が必要になることがあります。事業資金を調達する場合、銀行などの金融機関に融資を依頼することが一般的ですが、融資を受けるには審査があるため申し込みから融資が実行されるまでにはある程度の日数が必要です。
そこ今回は、急にお金が必要になったときにのために知っておきたい「今すぐできるお金の作り方」を紹介します。
お金が必要なときに考えるべきこと
お金が必要なときに、まず考えるべきことは、以下の3点です。
お金が足りないという状況は同じだったとしても、今後の入金予定や資産と会社の負債額などの状況によって、適した資金調達の方法が変わってきます。
いつまでに必要か
「お金が足りない」という状況に陥ってしまうと、冷静さを欠いてしまうことがあります。
まずは、落ち着いて「いつまでにいくら必要なのか」を正確に把握することから始めましょう。
今後の入金予定
次に、今後の入金予定を確認します。
例えば、支払いに必要な入金予定はあるけれど、支払日までに間に合わないというケースであれば、「ファクタリング」を利用することができます。
ファクタリングとは、売掛債権を売却するという資金調達の方法です。
売掛債権を売却するため、本来入金される予定だった売掛金はファクタリング会社が受け取ることになりますが、上手く活用すればキャッシュフローの改善につながります。
ただし、ファクタリングには手数料がかかるため、本来入金される予定だった金額よりも、実際の受け取り額は少なくなってしまいます。
手数料が高い場合は、支払額に満たなくなる可能性もあるため、注意も必要です。
現状の資産と負債
支払額に対して入金予定の金額が少ない場合、所有している資産を活用する方法があります。
資産があれば売却して現金化することもできますし、資産を担保に融資を受けられる可能性もあるでしょう。
ただし、資産を活用した現金化や融資による資金調達はある程度の日数が必要になるため、支払期限に間に合うかどうかを確認しておくことが大事です。
お金を作る4つの方法
お金を作る基本的な方法は、以下の4つです。
収入を増やす
お金を借りずにお金を作りたい場合は、収入を増やす方法を考えてみることです。
・新たな事業を始める
・副業をする
・使用していないスペースを貸し出す
など
使用していないスペースがある場合は、他の人に貸し出すことで比較的簡単にお金を作ることが可能です。
支出を減らす
支出を減らすことで、支払いに使えるお金を作ることができます。
・原価を削減する
・販管費を削減する（リストラクチャリング）
・支払日を延ばす
など
支出を減らすためには、支出の見直しが必要です。
改めて経費の見直しを行うことで、会社の問題点が見つかる可能性もあります。
経費の見直しや問題点の改善は、お金が作ることができるだけではなく根本的な経営状態の改善にも役立ちます。
資産を売却する
手っ取り早くお金を作りたい場合は、不動産、クルマ、機械など売れそうな資産を売却することも検討しましょう。
ただし、一度資産を売却してしまうと、再び取得するときには売却額よりも高額な費用がかかるケースが多いです。
そのため、事業に必要な資産は残したうえで、余剰資産から売却するようにしましょう。
融資を申し込む
事業資金の調達方法として一般的なのは、融資を申し込むことです。
しかし、すでに借り入れがある状態で返済が滞っていると追加融資は難しくなります。
ただし、担保があれば審査に通る可能性があります。
特に担保価値の高い不動産を担保にすれば、高額の資金を融資してもらえる可能性もあるので、担保ありの融資の申し込みを行うことを検討してみましょう。
不動産を担保にお金を作る方法
不動産を所有している場合は、不動産を担保に融資を受けることができます。
しかし、不動産担保ローンは、申込から融資が実行されるまでにある程度の日数が必要になるケースも多いです。
不動産担保ローンでは、以下のことに注意すると早く審査に通りやすくなります。
・審査や申し込みに必要な書類を準備しておく
・担保にする不動産物件の近くにあるローン会社を利用する
・全国対応のローン会社を利用する
不動産担保ローンの申し込みには、以下のような書類が必要になります。
・代表者の本人確認書類
・会社謄本
・直近３期分の決算書類一式
・担保不動産関係書類（登記事項証明書（登記簿謄本）、公図、建物図面など）
不動産担保ローンは、審査基準や融資実行までに必要な期間は、申し込むローン会社によっても異なります。
仮に1社で融資を断られてしまった場合でも、別のローン会社であれば審査に通ることもあるので、複数のローン会社に相談してみると良いでしょう。
最後に
会社を経営していると、資金繰りがうまくいかなくなってしまったり、急にお金が必要になったりすることがあります。
支払期限までに支払うお金がない場合、まずは落ち着いて、「いつまでにいくら必要なのか」「次の入金予定日はいつなのか」「会社の資産・負債の状況はどうなっているのか」を冷静に確認することをおすすめします。
売掛金や不動産などお金に換えられるものを所有している場合は、これらをうまく活用することでお金を作ることが可能です。
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