「入金されるはずだったお金が入金されない」などの理由で、事業資金が急ぎで必要になってしまうことがあります。事業資金の場合、ある程度まとまった資金を急ぎで調達しなければいけないケースもあるため、いざというときに使える資金調達の方法を知っておきましょう。
事業資金が急ぎで必要なときに使える資金調達方法
事業資金を調達する方法としては、銀行や日本政策金融公庫などから融資を受ける方法がありますが、銀行や日本政策金融公庫で融資を受ける場合は審査に時間がかかるため事業資金が急ぎで必要なときの資金調達方法としては向いていません。
事業資金が急ぎで必要なときにできる資金調達方法で、おすすめの方法は3つあります。
- ビジネスローン
- ファクタリング
- 不動産担保ローン
それぞれの内容と融資実行までに必要な日数をご紹介します。
ビジネスローン
事業資金が急ぎで必要な場合、緊急性が高いときにはビジネスローンを利用する方法がおすすめです。
ノンバンクが提供するビジネスローンであれば、即日融資が可能です。
早い会社の場合30分~1時間で融資をしてもらえるケースやネットで手続きが完結できる会社も多く、審査も比較的緩いのが特徴です。
ただし、ビジネスローンは融資限度額が低いことも多く、金利が高く設定されている会社が多いので、高額の融資を希望する方にはあまりおすすめできません。
ビジネスローンは、あくまでも緊急時の一時的な資金調達として利用するのがおすすめです。
ファクタリング
ファクタリングとは、未回収の売掛金を現金化できるというものです。
未回収の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで売掛金をすぐに現金化することができ、ファクタリング会社は買い取った売掛金を請求先の会社から回収することで、買い取った分のお金を得るしくみになっています。
ファクタリングを利用するメリットは、未回収の売掛金をすぐに現金化でき、なおかつ返済する必要がないことです。
ただし、ファクタリングを利用する場合は手数料が必要になりますので、売掛金の全額が現金化されるわけではないので注意が必要です。
利用するファクタリング会社によっては売掛金を即日現金化することも可能なので、事業資金を急ぎで調達したい場合にビジネスローンに近いスピード感で利用することも可能です。
不動産担保ローン
不動産担保ローンとは、所有している不動産を担保に融資を受ける方法です。不動産担保ローンの場合、申込から融資が実行されるまでの日数はローン会社によって対応が異なりますが、最短の場合は3日程度で融資が実行されるケースもあります。
ただし、申込の状況や担保物件によっては融資が実行されるまでに1か月ほどかかることもありますので、事業資金が急ぎで必要なときに不動産担保ローンを利用する場合は融資が実行されるまでの日数を確認してから利用するようにしましょう。
資金調達方法に悩んだときは状況にあったものを利用する
資金調達方法に悩んだときは、そのときの状況に合ったものを利用しましょう。
急ぎならビジネスローンがおすすめ
スピードを重視するのであれば、ビジネスローンがおすすめです。
金利が高いというデメリットはありますが、他の資金調達方法と比較すると融資までの日数が一番短いのはビジネスローンです。銀行でもビジネスローンを扱っていますが、審査基準がノンバンクと比較すると厳しくなっていることが多いでしょう。
急いで資金調達をしたい場合はノンバンクのビジネスローンを検討してみましょう。
借入金を増やしたくない場合はファクタリングがおすすめ
事業資金が急ぎで必要なケースで、かつできるだけ借入金を増やしたくない場合は、ファクタリングがおすすめです。
ファクタリングの場合、手数料が必要になるため売掛金を全額回収することができないというデメリットはありますが、売掛金を現金化することができるのでお金を借りずに事業資金を調達することができます。売掛金を現金化するまでの日数はファクタリング会社によって異なりますが、比較的スピーディーに事業資金を調達することができます。
長期的な事業資金も調達したい場合は不動産担保ローンがおすすめ
比較的時間に余裕があり、長期的に事業資金を調達したい場合は不動産担保ローンがおすすめです。
ただし、不動産担保ローンの場合はローン会社によって融資実行までの日数にばらつきがあるため、最短で3日程度で融資が実行される場合もありますが、融資が実行されるまでに1か月程度の期間が必要になるケースもあります。
急ぎで事業資金を調達したい場合は、融資実行までの日数を確認しておく必要があります。
不動産担保ローンの場合は高額な事業資金を調達することが可能で、金利も低く返済期間が長いため、返済の負担を減らすことができるというメリットもあります。
資金が必要なタイミングまでに融資が受けられるようであれば、不動産担保ローンによる資金調達を検討してみるのもおすすめです。
最後に
事業資金を急ぎで調達する方法をご紹介しましたが、それぞれの方法にはメリットもありますがデメリットもあります。事業資金を急ぎで調達する場合は、状況に応じて最適な方法を選択するようにしましょう。