コロナ禍で住宅ローンや不動産担保ローンが払えない場合はどうすればいい？

2020.11.25
不動産担保ローン関連情報

現在、コロナ禍で給与やボーナスがカットされ、ローンが払えない状態になってしまっているという人がとても増えています。
そこで今回は、コロナ禍で住宅ローンや不動産担保ローンが払えなくなってしまった場合、どのような対処ができるのかについて解説します。

住宅ローンや不動産ローンの返済ができないとどうなる？

コロナ禍で住宅ローンや不動産担保ローンが払えないとどうなってしまうのでしょうか。
ローンの返済できない期間が続いてしまうと、最終的には担保となっている家や不動産が競売にかけられ、売却金額でローンを返済することになります。
そのため、住宅ローンや不動産担保ローンが払えなくなると、最終的には担保となっていた家や不動産を失うことになります。しかも、売却金額ですべてのローンが返済できない場合、残りの金額は一括返済しなければいけなくなってしまうケースもあります。

コロナ禍でローンが払えない！そんなときにまずやるべきこととは

コロナ禍でローンが払えなくなってしまったときに、一番してはいけないことは、何もせずにそのまま放置してしまうことです。
ここからは、コロナ禍ローンが支払えなくなってしまったときにやるべきことをご紹介しますので、落ち着いて対処するようにしましょう。

住宅ローンや不動産担ローンを利用している金融機関やローン会社に相談する

コロナ禍でローンが払えない場合にまず行うことは、融資を受けた金融機関やローン会社に相談することです。支払うお金がないからとそのまま放置してしまうと、今よりもさらに状況が悪化する可能性が高くなります。
コロナ禍でローン返済が滞ってしまいそうだということを金融機関やローン会社に正直に伝えることで、金融機関やローン会社から無理のない返済計画の提案をしてもらえる可能性や、返済スケジュールの変更などに応じてもらえる可能性があります。返済が不可能だと判断した段階で、できるだけ早めに相談するようにしましょう。

助成金や支援制度を利用する

日本政府では、新型コロナウイルスの影響で住宅ローンの返済ができない場合、ローンの返済を猶予する措置が取れるように金融機関などに協力を求める専用の相談窓口などの設置を行うなどの対応を取っています。ほかにも、お住まいの自治体で助成金や支援金などの制度が利用できる場合もあります。
コロナ禍で給与やボーナスがカットされ、返済ができなくなってしまったときは、ひとりで悩まずに金融機関や「新型コロナウイルスに関する金融庁相談ダイヤル（0120－156811）」などに電話をして相談してみましょう。

どうしても払えないときは家を手放すことも視野に入れる

金融機関やローン会社にリスケジュールをしてもらっても、返済の猶予をもらってもローンの支払いを続けることが難しい場合は、家や不動産を手放すことも視野に入れましょう。
どんなに手を尽くしても支払いが難しい場合、無理をして家や不動産を所有し続けてしまうと、生活が破綻してしまう可能性があります。
家や不動産を手放し、売却することでローンが完済できるのであれば、一旦家や不動産を手放して生活を守ることも検討してみましょう。景気が良くなり、生活に余裕が生まれれば、また家や不動産が購入できるようになるかもしれません。

ローンが払えないけれど自宅に住み続けたい人ができる対処法とは

ローンは払えないけれど、どうしても自宅を手放したくない、自宅に住み続けたいという場合は、リースバックを利用するという方法があります。

リースバックとは

リースバックとは、自宅の売却益で残債を返済し、売却先に家賃を支払うことで自宅に住み続けられるサービスです。リースバックを利用すればローンを返済することができ、しかもそのまま自宅に住み続けることができますが、リースバックにはメリットだけではなく、デメリットもあります。

リースバックのメリット・デメリット

リースバックのメリットは、自宅を売却しても自宅に住み続けられることです。自宅を売却後も引き続き自宅に住むことができるので、売却したことを周囲に知られずに済むこともメリットの一つだといえます。
しかし、リースバックには、「売却価格は相場よりも安くなる傾向にあること」「契約期間は無期限ではないこと」「家賃が相場より高いことがあること」などのデメリットもあります。これは、売却する人が売却後も同じ家にそのまま住みたいという希望があるため、売却額が相場より安くなってしまったり、賃貸契約時の家賃が周辺の家賃の相場よりも高くなったりしてしまう傾向があるためです。

自宅の売却価格が極端に安くなってしまうときや、家賃が相場よりもかなり高く設定されてしまうときは、リースバックではなく普通に売却してしまった方が良いケースもあります。リースバックの契約をする際は、リースバックで自宅を売却する場合と普通に売却する場合の売却価格の違いや、周辺の家賃の相場を確認しておくようにしましょう。

最後に

コロナ禍の影響で住宅ローンや不動産担保ローンの返済が困難になってしまっている場合は、まずは融資先の金融機関やローン会社に相談することが大切です。返済期日を猶予してもらえることもありますし、返済計画を見直すことで返済が可能になることもあります。金融庁でもコロナで住宅ローンや不動産担保ローンが払えなくなってしまったときの相談ダイヤルを設けていますので、ローンの返済で困ったときはひとりで悩まずにまずは金融機関や金融庁の相談窓口などに相談することから始めてみましょう。