不動産担保ローン関連コラム

資金繰りはファクタリングで改善できる?

事業を行っていると、売掛金の入金のタイミングと買掛金の支払いのタイミングが合わず、資金が足りなくなってしまうことがあります。そこで利用されているのが「ファクタリング」です。
今回は、資金調達方法として利用されているファクタリングとは何か、ファクタリングで資金繰りを改善することができるのかについて解説します。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却して資金調達を行う方法です。

商品やサービスを販売する場合、掛売を行うケースが多くなっていますが、売掛債権とは掛売で販売した商品やサービスの代金を回収できる権利です。
通常であれば、売掛金は取引先の支払日になれば回収することができますが、取引先の支払日前に買掛金の支払日が来てしまうと資金が不足してしまうことがあります。
このようなケースでファクタリングを利用すれば売掛金を早く現金化できるため、資金不足で支払いができないという状態を回避することができるのです。

ファクタリングには、ファクタリング会社と利用する会社の2社間で取引する2社間ファクタリングと、ファクタリング会社、利用する会社、取引先の3社間で行う3社間ファクタリングがあります。

ファクタリングで資金繰りを改善できる仕組み

売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、売掛金の入金を通常よりも早める仕組みになっています。支払日前に売掛金が現金化して、資金調達を行います。

2社間でのファクタリングは、以下のような流れで行います。

①取引先に請求書を発行する
②ファクタリング会社に売掛金買取の申し込みをする
③ファクタリング会社が審査を行う
④審査通過後、ファクタリング会社より条件の提示
⑤条件に合意後、ファクタリング会社と契約
⑥売掛債権の金額から所定の手数料を差し引かれた金額を受け取る
⑦取引先から入金があったら、速やかにファクタリング会社に支払いを行う

2社間でのファクタリングは、取引先から入金されたあとに、ファクタリングの利用者がファクタリング会社に入金を行うため、取引先に知られることなく利用できるというメリットがあります。
反対にファクタリング会社のリスクが高いことから、3社間でのファクタリングよりも手数料が高く、10〜20%程度の手数料がかかります。

3社間でのファクタリングは、以下のような流れで行います。

①取引先に請求書を発行する
②ファクタリング会社に売掛金買取の申し込みをする
③ファクタリング会社より条件の提示
④取引先にファクタリングを行うことの承諾を得る
⑤3社間で契約後、ファクタリング会社から所定の手数料を差し引かれた金額を受け取る
⑥取引先がファクタリング会社に売掛金分の入金を直接行う

3社間でファクタリングを行う場合、取引先がファクタリング会社に入金を行うため、ファクタリングを行うことを取引先に知られることになります。
また、3社間での契約になるため、売掛金が現金化されるまで時間がかかる点もデメリットといえます。

一方、ファクタリング会社は売掛金を取引先から直接入金してもらうことができるため、売掛債権が回収できなくなるというリスクが軽減されます。
そのため、3社間でのファクタリングは、2社間でのファクタリングよりも手数料が安く設定されており、手数料を1〜10%程度に抑えることができます。

2社間でのファクタリングと3社間でのファクタリングでは、ファクタリング会社への支払い方法が異なることでそれぞれにメリットとデメリットがあります。いずれの場合も本来の入金日よりも早く売掛金を現金化できるため、滞りなく支払いを行うことが可能になります。

ファクタリングで資金繰りが悪化する可能性やリスク

ファクタリングは、売掛金を本来の入金日よりも早く現金化できるというメリットがある反面、ファクタリングを行うことで資金繰りが悪化する可能性や以下のようなリスクもあるため注意も必要です。

・手数料が大幅に引かれてしまうと、支払い額が不足してしまう可能性がある
・3社間ファクタリングを利用すると、資金繰りが悪化している状態であることを取引先に知られてしまう
・一時的に支払いができるようになることで、資金不足の状態が慢性化してしまうおそれがある

ファクタリングは、融資などと比較すると審査のハードルが低く、現金が入金されるまでのスピードが早いというメリットがありますが、一方では手数料が高い、資金繰りが厳しい状態であることを取引先に知られてしまう、資金不足の状態が慢性化してしまうおそれがあるなどのリスクもあります。

一時的な資金ショートの場合は、ファクタリングは有効的な資金調達方法と言えますが、慢性的に資金不足の状態が続いている場合は、経営状態の改善を試みる、融資を検討するといった対策も必要です。

資金繰り改善には不動産担保ローンも有効

資金繰り改善には、不動産担保ローンも有効です。
不動産担保ローンとは、所有している不動産を担保に融資を受ける金融商品です。
不動産を担保にすることで一般的な融資よりも審査に通りやすく、カードローンなどと比較すると金利が低いという特徴があります。
また、提供する担保価値によっては高額融資も可能なので、根本的な資金繰りの改善に役立てられます。

最後に

ファクタリングは、一時的な資金ショートであれば友好的な資金調達方法と言えますが、慢性的に資金繰りが悪化している場合は、ファクタリングを利用することでさらに悪化してしまうおそれもあります。
また、本来の売掛金の額から手数料が引かれてしまうため、支払いに必要な金額が不足してしまう可能性がある点にも注意が必要です。
不動産担保ローンは、所有している不動産を担保に融資が受けられ、原則的には資金使途も限定されていないので、事業資金以外の資金として利用することも可能です。
協和信用保証株式会社は、不動産担保ローンに特化した融資を行っています。
不動産担保ローンに特化した独自のノウハウで、担保価値を迅速に確実に評価し、適正な融資を素早く実行します。資金繰りの改善に関するご相談は、協和信用保証株式会社までお気軽にご相談ください。

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