事業資金を調達するために、不動産を売却しようと考えている方もいるかもしれません。
そこで今回は、不動産を少しでも高く売却し、できるだけ多くの事業資金を確保するためにやるべきことについて解説します。
不動産を高く売るにはどうすれば良い？
不動産を売る場合、同じ不動産でも売却先によって大きく値段が変わることがあります。
また、ちょっとした工夫をすることでも、買主に対して良い印象を与えることにつながります。
相場を調べる
不動産を高く売るためにまず大事なことは、相場を知っておくことです。
不動産の価格は、売主と買主の需要と供給が一致したときに契約が成立し、はじめて価格が決定します。
そのため、同じような場所、同じような物件であったとしても、条件が変われば価格に差がでてくるのです。
ですが、相場がわからなければ高く評価されているのか、それとももっと高く売れる可能性があるかを判断することができません。
そのため、物件周辺の相場をあらかじめ調べておくことは非常に重要です。
土地付きの家を売却する場合、土地と建物は別々に評価されます。
インターネットの簡易的に不動産の価格を調べるサイトを活用したり、物件周辺の土地の「実勢価格」や「公示価格」を調べたりすることで、相場を知ることができます。
ただし、実際に売られている価格（実勢価格）と売却価格には差があるため、必ずしも相場と同等の金額で売れるわけではないことは理解しておきましょう。
販売力のある不動産会社を探す
不動産を高く売るには、販売力のある不動産会社を探すことも大切です。
不動産会社は、不動産売買の地域を限定している会社と、全国どこの不動産でも売却が可能な会社があります。
全国展開している不動産会社の場合、どこのエリアの物件でも取り扱うことができますが、本社または支店がないエリアの場合はその地域の情報が乏しい可能性があります。
反対に、地域に密着している不動産会社の場合、その地域にある物件しか取り扱うことができませんが、その地域に関してはさまざまな情報を詳しく把握している可能性が高いと言えます。
また、不動産を高く売るためには、物件を所有しているエリアでの販売実績が多い不動産会社を探すことも大切なポイントです。
ホームクリーニングをする
事業資金を確保するために自宅の売却を検討している場合は、ホームクリーニングをしておくことで販売価格が高くなる可能性があります。
見た目の印象は不動産価格に大きく影響するため、できるだけきれいな状態にしてから売り出したほうが良いでしょう。
とはいえ、リフォームをしてしまうと費用が掛かり過ぎてしまい、赤字になる可能性も否めません。
トイレや水回りのクリーニングをするくらいがちょうど良いと言えます。
不動産の売却にかかる期間はどれくらい？
不動産の売却にかかる一般的な期間は、仲介の場合は3～6ヶ月、不動産買取の場合は1～3ヶ月程度が目安となります。
不動産仲介とは、不動産を購入したい第三者に売却することです。通常は不動産会社が間に入って、仲介を行います。
不動産買取とは、不動産会社が直接買主となって、不動産を買い取ってくれる仕組みです。
不動産買取のほうが早く売却できる可能性がありますが、売却価格は仲介よりも下がる傾向にあります。
不動産は売らずに担保ローンで資金調達
不動産を売却して資金調達を行うメリットは、借金をせずに資金調達ができることです。
ですが、不動産を今すぐ売って資金調達をしたいと思っても売却までには時間がかかります。
また、資金を早く得るために早く売ろうと焦ってしまうと、価格を下げることになりかねません。
所有している不動産があるのであれば、売らずに担保提供することで資金調達が可能です。
不動産を担保に融資を受ける不動産担保ローンには、以下のようなメリットがあります。
・不動産を所有したまま資金調達ができる
・カードローンなどと比較すると金利が低い
・担保提供することで比較的審査に通りやすい
・提供する不動産の担保価値によっては、高額融資も可能
無理のない返済計画を立てれば、不動産を失うことなく資金調達も可能です。
最後に
事業資金を調達するために不動産の売却を検討する場合、できるだけ多くの資金を調達するためには、不動産を高く売るためのコツを理解して、実践することが大事です。
しかし、不動産の売却は売れるまでに時間がかかる可能性が高く、販売力の高い不動産を見つける必要があるなど大変なことも数多くあります。
所有している不動産を活用した資金調達を検討しているのであれば、不動産担保ローンがおすすめです。
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