不動産担保ローン関連コラム

開業資金調達のために実家を担保提供する不動産担保ローンについて

個人事業主が開業する際、事業資金調達の一般的な方法としては、金融機関の融資や日本政策金融公庫などの創業融資や制度融資、または創業者向けの創業補助金や助成金を利用するといった方法を検討するケースは多いです。ですが銀行融資、創業融資、制度融資はともに審査基準が高く、誰しもが利用できるとは言えません。一方、個人事業主が個人で所有する不動産や実家を担保に設定して不動産担保ローンなどの融資を申し込む場合は、不動産そのものの価値が融資の可否を決定するため審査が通りやすく、事業資金が借りやすいというメリットがあり、開業時の事業資金調達方法として注目されています。今回は個人事業主が開業時の事業資金調達のために、実家などの不動産を担保に設定して融資を受ける不動産担保ローンについて解説していきたいと思います。

開業時に必要な事業資金とは

個人事業主または法人の代表者として新しい事業を始めるとき、開業資金としてまとまった額の事業資金が必要となるケースは多いかと思います。新しく事業を開業するために多額の事業資金が必要な場合、手持ちの資金や親族などからの借金の他に、金融機関から融資を受けるという方法が一般的です。銀行などの金融機関に行けば、個人事業主向けの事業資金融資サービスは用意されていますし、創業者向けに負担の少ない創業融資制度を提供している日本政策金融公庫などの公的機関もあります。開業時に必要な事業資金とは、飲食店を開業する、美容室を開業する、工場を開業するなどの設備投資に必要な資金や、事業を一定期間円滑に進めるための運転資金のことを言います。新たに事業を始める際、事業の規模によって数百万円から数千万円規模の開業資金が必要となり、様々な融資制度、融資サービスを利用することが必然となっています。

創業融資のメリット・デメリット

まずは、個人事業主または法人の代表者として事業資金の融資を受ける際、一般的に利用されることが多い金融機関や日本政策金融公庫のような公的機関が提供する創業融資のメリット・デメリットを知っておきましょう。

金利を低く抑えられるメリット

融資を受けるということは、同時に何年にもわたって返済を約束をするということを意味します。また、融資元金に加えて利子を支払う必要があります。消費者金融などでお金を借りる場合は、10%を超える利子が設定されているものが多く、借り手側にとって大きな負担となります。例えば、500万円を5年で返済するローンで利子が10%であった場合、返済総額は750万円ほどとなり、約250万円分の利息を支払うこととなります。しかし、銀行や日本政策金融公庫の融資では数%と低く設定されている傾向にあります。例えば同じ500万円を5年で返済するローンで利子が3%であった場合、返済総額は560万円ほどとなり、利息分は60万円程度となります。

無担保・無保証で融資を受けられる場合も

銀行や日本政策金融公庫が提供する開業資金向けの融資サービスを利用する場合、無担保・無保証で融資を受けられるケースもあります。不動産を所有していない、法人の融資の連帯保証人として自分を入れたくないなどの場合にメリットになります。

審査基準が厳しいというデメリット

銀行や日本政策金融公庫が提供する開業資金向けの融資サービスは、金利が低い、無担保・無保証で融資を受けられるといったメリットがあるため、審査基準が非常に厳しく設定されています。過去のローン・融資で延滞などの金融事故を起こしたことがないなどの個人の信用から、新規事業の収益性の確かさなど多くの項目を審査されます。審査基準が厳しいということは、融資を受けられない場合も多いということであり最大のデメリットであると言うことができます。

申し込みから融資実行までに時間がかかるというデメリット

銀行や日本政策金融公庫に融資を申し込む場合、非常に厳しい審査を受けることとなります。申し込みから融資実行(実際の入金)まで3ヶ月以上かかってしまうことも少なくなく、場合によってはその数ヶ月の間に事業の商機を逃してしまうというケースもあるのです。融資の申し込み時には、その事業の収益性や将来性を審査するために事業計画書の提出が求められますが、事業計画書を初めて作成する方の場合、少なくとも5回程度は作り直しを命ぜられるものと思っておいた方が良いほど細部に渡るチェックを受けることになります。

実家を担保提供した不動産担保ローン

一方で、個人事業主が個人で所有する不動産や、実家などの不動産を担保に設定して事業資金融資を受ける不動産担保ローンでは、審査基準の大半を「担保不動産の価値」が占めています。創業者である個人事業主の方の個人的な信用や事業の収益性よりも、担保に設定する不動産の評価額により融資の可否や融資額が決定します。例えば、ご自身は東京に住んでいて、ご両親が亡くなり実家を相続したものの空き家のまま放置していたというようなケースでは、そもそも活用していなかった不動産を担保に設定して開業時の事業資金融資を受けることができるなど、実家を有効活用することができるのです。

まとめ

今回は実家を担保提供した不動産担保ローンで開業資金の融資を受ける方法について解説してきました。個人事業主が事業資金の融資を受ける際、実家を担保提供した不動産担保ローンは有効な資金調達の方法と言えるでしょう。

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