個人事業主の場合、融資を受けるのが難しいという話を聞いたことがあるかもしれません。
例えば、「今月の支払があと500万円足りない!」という場合、個人事業主が500万円借りるには、どんな方法があるのでしょうか。
この記事では、個人事業主の方が500万円の融資を受ける7つの方法を紹介します。
個人事業主が500万円の融資を受ける方法
個人事業主がメガバンクからの借入が難しいと言われている理由として、審査が厳しいことが挙げられます。
銀行では融資を行う際に提出された書類に基づいて格付けが行われ、融資実行の有無や、融資可能額が決定されます。
メガバンクの場合、個人事業主や小さなベンチャー企業に対しての対応はかなり厳しく、資金の引き上げが早い傾向にあります。
個人事業主が資金調達を行う場合は、メガバンクからの借り入れ以外の方法を検討したほうが良いでしょう。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、政府が100%出資している金融機関です。
個人事業主や中小企業を対象としてさまざまな融資をおこなっており、金利が低めに設定されているという特徴があります。
ほとんどの個人事業主や中小企業の人が利用できる一般貸付の他に、「新規開業資金(再挑戦支援関連)」、一時的に事業が悪化している人が利用できる「経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)」などがあります。
日本政策金融公庫の融資は個人事業主でも利用しやすいというメリットがありますが、多くの書類を準備しなければならないというデメリットもあります。
個人事業主が500万円借りる場合も、審査には2~3週間の日数がかかるため、申請は早めに行うようにしましょう。
信用金庫
信用金庫の場合、中小企業や個人の取引先が多いため、個人事業主が利用しやすいという特徴があります。
日本政策金融公庫よりは金利は高くなりますが、地域の繁栄のために会員から預かった資金を地域の個人事業主や中小企業への支援を目的としているため、融資を受けやすいでしょう。
ただし、信用金庫からの融資を受ける場合、以下の点に注意が必要です。
・信用金庫の会員になることが必須のケースもある
・初めて融資を受ける場合は信用保証協会を経由しなければいけない場合が多い
信用保証協会を経由すれば審査に通りやすくなるというメリットがありますが、融資金額とは別に保証料を支払う必要があります。
700万円以下の小口融資であれば会員以外でも利用できることが多いですが、信用金庫からの融資を検討している場合はあらかじめ融資条件を確認しておくことをおすすめします。
地方銀行
地方銀行では、地域に密着したサービスを展開していることが多く、信用金庫よりも金利を抑えられるというメリットがあります。
ただし、地方銀行といっても銀行であることには変わりはなく、融資の審査は厳しい傾向にあると言えます。
ビジネスローン
個人事業主や中小企業向けのビジネスローンの場合、通常の融資よりも金利は高くなりますが、500万円まで融資が可能な銀行もあります。
ただし、ビジネスローンの場合は資金使途が運転資金などの事業資金に限定されているため、それ以外の用途に利用することはできません。
ビジネスローンは申し込みから入金までの日数が短いので、すぐにお金が必要な場合や入金の予定がある場合は、ビジネスローンを活用するのも一つの方法といえるでしょう。
フリーローン
フリーローンは、カーローンなどのように目的別ローンの1つですが、借入時に目的を選ぶことができるという特徴があります。
目的があらかじめ限定されているカーローンや住宅ローンよりも自由度が高いという特徴がありますが、事業資金には利用できない商品もあるため注意が必要です。
カードローン
カードローンは、フリーローンとは異なり、原則として資金使途が限定されていません。
銀行のカードローンであれば、利用限度額が500~800万円に設定されていることが多いので、審査に通過すれば500万円の借入をすることは可能だといえます。
ただし、銀行系のカードローンではなくローン会社のカードローンの利用を検討している場合は、注意が必要です。
一般的に銀行のカードローンよりもローン会社のカードローンのほうが審査に通りやすいといわれています。
しかし、ローン会社の場合は総量規制の対象となるため、年収の1/3超えて借り入れをすることはできません。
そのため、ローン会社から500万円借りる場合は年収1,500万円以上が必要です。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、不動産を担保に借入を行う金融商品です。
不動産担保ローンには、「原則として資金使途が限定されていない」「金利が抑えられる」「借入期間が長く設定できる」「提供する担保の評価額によっては高額の融資も可能」などの特徴があります。
個人事業主の場合、銀行からの融資が難しいケースがありますが、不動産担保ローンであれば銀行の審査に通らなかった人でも融資の審査に通ることがあります。
また、800万円以上の評価額の不動産を担保に入れれば、個人事業主が500万円を借りることはそれほど難しいことではありません。
ローン会社によって審査基準は異なるため、急いで500万円の融資を受けたい個人事業主の方は、不動産担保ローンを扱う複数のローン会社に申込みをすると良いでしょう。
最後に
個人事業主の場合、法人と比較すると融資の審査に通りにくい傾向があります。
日本政策金融公庫や、信用金庫の場合、個人向けの融資商品が多いため比較的審査に通りやすくなっていますが、審査に必要な書類が多く、返済能力があることを証明できなければ審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
日本政策金融公庫、信用金庫、銀行からの融資が難しい場合は、不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。
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