キャッシュフローの重要性と改善方法
キャッシュフローとは要するにお金の流れのことです。経営において、お金はもちろん重要ですが、それ以上に意識しないといけないのがこのキャッシュフローであり、決してお金そのものを崇め奉るのではなくて、その流れの良さに着目することが大事です。つまり、経営においてはお金をただ溜め込むだけでは能がありません。お金をうまく動かし、お金に働いてもらってそれがまた追加のお金を生むというようなサイクルを形成させることが理想的です。
もちろん、お金をうまく動かすためにはお金がないことには始まりませんから、お金があるということそのものが重要ではないとは言いません。そういう意味では、動かしたいにも関わらず動かせるお金がない状態というのもまた困った状況です。真の意味で資金が無いのであればそれは経営そのものを改善するしかないのですが、経営においては、得てして資金、資産としては十分にあるにも関わらず自分の意思ではなかなかそれを動かせる状態にないというケースが発生します。
キャッシュフロー改善のために考えられることとしては主にこの2点になります。つまり、動かせるお金があるにも関わらずそれを効率的に使えておらず、いわば死蔵された状態になっているのを改善することと、動かしたい資産はあるにも関わらず自分の意思ではなかなか動かせない状態になっているのを改善することになります。
前者に関しては経営をよく考えることが第一でしょう。本来、経営者とは事業を拡大したいという思いを持っているはずです。余裕のある資金を遊ばせておくのではなく、どこにその資金を投下すればより一層の業務拡大が図れるのか、より一層多くのお金を生み出せるのかを考えることはむしろ経営者にとっては得意分野のはずでしょう。
一方、後者に関しては難しい面があります。一つの例としては債権として持っているようなケースです。債権は一種の資産ですが、お金そのものではありませんから運用しようにも困難です。できるだけ債権を発生させない経営を考えることがキャッシュフロー改善につながるでしょう。