70歳・80歳以上の高齢者になると、安定した収入がなくなってしまう人も多いため、お金を借りたくても審査に通らないということがあります。不動産担保ローンは、所有している不動産を担保にするため、他の融資と比較すると比較的審査に通りやすいです。そのため、不動産担保ローンなら何歳まで借りられるのか、知りたいという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、不動産担保ローンは何歳まで借りられるのか、70歳、80歳以上の人がお金を借りる方法について解説します。
不動産担保ローンに年齢制限はある？
不動産担保ローンの年齢制限は、借入時の年齢制限よりも完済時の年齢制限を設けているケースが多くなっています。
借入時の年齢制限は20歳以上という条件が多いですが、完済時の年齢が75歳、80歳のように年齢制限があるノンバンクも多くあります。
完済時の年齢制限がある場合は、借入時の年齢にもよりますが、借入期間がかなり短くなってしまうため、審査に通らない可能性があります。
また、銀行系とノンバンクを比較した場合、銀行系のほうが審査が厳しい傾向にあるため、高齢者が不動産担保ローンを検討する場合はノンバンクに相談するのがおすすめです。
年齢制限がないノンバンクなら何歳まで借りられる？
年齢制限がないノンバンクの場合、健康であれば何歳まででも不動産担保ローンの申込みは可能ですが、長期借入は難しくなります。
例えば、70歳で申込みを行い、借入期間を5年に設定といったように、短期間の借入であれば利用できる可能性はあるでしょう。
ただし、借入希望額が多い場合は審査に通らない可能性があります。
70歳・80歳以上の方が不動産担保ローンの申込みをする場合は、借入希望額はできるだけ抑え、借入期間を短く設定するといったことが必要になります。
70歳・80歳以上が不動産担保ローンを利用する方法
不動産担保ローンは、銀行系やノンバンクで取り扱う融資サービスです。
70歳・80歳以上の高齢者が利用する場合、ノンバンクのほうが審査に通りやすいと言われていますが、それでもなかなか難しいのが実態です。
そのため、70歳・80歳以上の高齢者が不動産を担保に融資を受ける場合は、以下のことを押さえておくと良いでしょう。
ほかの借入はすべて返済する
70歳・80歳以上の高齢者で、何らかの借入があり、現在返済をしている場合、不動産担保ローンの審査に通過するのはかなり難しくなります。
そんため、ほかに借入がない状態にしてから、申込みをすることが大切です。
滞納している借入や税金などがある場合は、速やかに支払を行いましょう。
連帯保証人を用意する
不動産担保ローンは、原則として保証人をつける必要はありませんが、連帯保証人を用意することで不動産担保ローンの利用ができることがあります。
ただし、連帯保証人は契約者と同等の責任が発生するため、契約者が借りたお金の返済ができなくなってしまった場合は連帯保証人が返済しなければならなくなります。
連帯保証人を用意してお金が借りられたとしても、返済ができなくなってしまうと連帯保証人に迷惑をかけることになるので、無理をせずに返済ができる範囲で融資を受けることが大切です。
不動産担保型生活資金を利用する
不動産担保型生活資金とは、自宅などの居住用不動産を所有している低所得の高齢者世帯に対して、自立を支援することを目的に、自宅を担保に生活資金の貸付を行う制度です。
自宅を担保に月額で貸付を受け、契約者の死亡時または融資期間終了時に自宅を売却して返済を行うことから、リバースモーゲージ形式とも言われています。
不動産担保型生活資金は、生活資金が足りない高齢者向けの貸付制度なので、70歳。80歳以上でもを超えた人でも利用しやすいのが特徴です。
ですが、「担保となる自宅は戸建てのみで、マンションは利用できない」「連帯保証人が必要」など厳しい条件があり、条件を満たしていなければ利用することができません。
複数のノンバンクに相談する
不動産担保ローンを提供するノンバンクは、それぞれ独自の審査基準をもっています。
そのため、1社で審査に落ちてしまったからといって、諦める必要はありません。
複数のノンバンクに相談してみることで、融資を受けられる可能性も高まります。
不動産担保ローンは早めの申込みがおすすめ
不動産担保ローンは、不動産を担保にすることで条件を満たしていれば高齢者でも利用することができます。
しかし、年齢が高くなるとその分審査が厳しくなるため、申込みから融資実行までに時間がかかってしまうことがあります。
70歳・80歳以上の高齢者が不動産担保ローンを利用する際は、早めに申込をすることが大切です。
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