ホームエクイティーローンとは
ホームエクイティーローンとは、不動産の正味価値を算出した上でこれを担保としたローンの限度額を設定する事、及び実際にローンを利用する事を言います。より具体的には担保となる不動産資産の評価額を金融機関が査定し、そこから対象の不動産におけるローン残債等を差し引いて正味価値を計算します。その金額をローン上限の基準とした上で、年収や過去の金融関連の取引状況等も加味して融資枠を決定する事になります。
ホームエクイティーローンのメリットは不動産を担保とするので融資限度額が大きくなる事が多い事に加え、有担保型である事から金利が低く設定される点にあります。手数料も低額若しくは無料となる事が多く、その上で纏まった金額を借り易く、しかも審査に比較的通過し易いローンとなります。またホームエクイティーローンでは、実際に借り入れを行うか否かは任意となっています。従って融資枠の設定のみを行っておいたり、実際の借入額は低額に留めるといった柔軟な利用が可能です。金利は実際の借入額に対してのみ発生し、且つ前述の利率等の優遇はしっかり受けられるというメリットがあります。
その一方で不動産資産の正味価値を担保とする故に、残債が多い状況では充分な融資枠の確保が困難というデメリットも存在しています。充分な融資枠を確保するには対象となる不動産資産の購入から相応の時間が経過しており、ある程度順調にローン支払いが進んでいる必要があります。
その為、ホームエクイティーローンの利用のし易さは年齢層によって異なるものとなります。概ね30代までの若年層ではメリットが薄い一方、中年層となる40代以降でそれまでのライフスタイルや不動産購入状況によってメリットが大きくなって来るローンとなります。そして40代以降になると、リフォーム・介護・子供の進学や自立等に伴った纏まった出費機会が増える傾向にあります。こうしたシチュエーションは、纏まった金額も借り易いというホームエクイティーローンの特性に合致し、利用ニーズも高いと言えます。